第379号 2020.11.24発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…日本の新型コロナ死者が2000人に達したとして、わざわざマスコミが見出しをつけて報じていたが、約10か月かけて、たかだか2000人である。そんななか、またもや盛り上がってきたのが「コロナ後遺症の恐怖」である。感染から回復した人には、その後も呼吸苦やせき、だるさ、脱毛、嗅覚・味覚の異常などが残る場合があるという。そして脱毛の症状がみられるケースがあるというが、果たして「コロナ後遺症」は恐れるべきものなのか?
※「ゴーマニズム宣言」…冬になれば新型コロナの感染者(正確には検査陽性者)が増えることも、それでも死者数は例年のインフルエンザを超えないであろうことも、とっくにわかっていた。しかし菅義偉首相は21日、「Go Toトラベル」の運用見直しを表明。「Go Toイート」についても都道府県へ制限を要請するとした。これに対して、極右新聞である産経新聞と、極左新聞の東京新聞は大喜びで、同じ意見の社説を掲載したのである。なぜこんなことになったのか?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!今年の紅白で注目しているのは?敗色濃厚のトランプが不正投票とゴネたのをどう思う?仕事としての「オン」と私人としての「オフ」はある?人生であと一回だけ黒澤明の映画を見られるとしたら何を見る?諸星大二郎先生の作品で印象に残っているのは?「あのときこうしていれば良かった」という後悔はある?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第192回「“後遺症こわい”を問い質す」
2. ゴーマニズム宣言・第398回「腰抜け老人民主主義」
3. しゃべらせてクリ!・第336回「こんなご時世、子ろももクダ巻いちゃうぶぁ~い!の巻〈前編〉」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第192回「“後遺症こわい”を問い質す」 日本の新型コロナ死者が2000人に達したとして、わざわざマスコミが見出しをつけて報じていたが、約10か月かけて、たかだか2000人である。ちょうど1年前、令和元年11月の統計を見ると、1か月間の死者総数が約12万人、内訳は、感染症の死者だけで2000人/月、肺炎8000人/月、誤嚥性肺炎3600人/月にものぼり、新型コロナの死者とは比較にならない規模だ。マスコミは、日本人はめったに死なないものだとでも思っているのだろうか。
●後遺症のない2人が司会・進行しているのに…
そんななか、またもや盛り上がってきたのが「コロナ後遺症の恐怖」である。感染から回復した人には、その後も呼吸苦やせき、だるさ、脱毛、嗅覚・味覚の異常などが残る場合があるという。
11月22日(日曜)のTBS『サンデージャポン』では、肺がん専門医の奥仲哲弥医師を中心に番組が作られ、「後遺症の怖さ」を煽る内容になっていたが、その司会は、実際にコロナに感染して回復し、特になんの後遺症もなく、当たり前のように仕事に戻っている爆笑問題の田中裕二と山本里菜アナが務めているのだから、まったくトンチンカンだった。
番組でまず紹介されたのは、アメリカの女優アリッサ・ミラノの自撮り映像だ。
アリッサ・ミラノ
アメリカでは、新型コロナの患者に脱毛の症状がみられるケースがあるのだという。そして、アリッサ・ミラノも、自身がコロナに感染して、回復したあとも、ブラッシングするたびに髪が抜けるのだと言って、わざわざ入浴後の姿を晒して、髪が抜ける様子を実演してみせていた。
抜けた毛を見せつけるアリッサ・ミラノ
ロングヘアなので、まとめるとすごくごっそりと抜けたように見えるし、それをカメラに向かって突き出して「ほら、これを見て」と言っている感じは、ホラー映像そのものだ。
それに、自分の髪が抜ける様子をわざわざ自撮りしてまで見せつけようとする彼女の精神状態そのものがひどく病んでいるように感じられて、その精神状態のままに置かれていることこそが、なによりの脱毛の原因なのでは……とすら思えた。
アメリカでは、大勢のコロナ死者が出ているのだから、肌感覚としての恐怖は強いだろうし、ロックダウンによって女優としての仕事もなくなってしまったはずだから、そのストレスも重なっているだろう。日本でも人気女優の自殺が相次いだが、アリッサ・ミラノもきっと不安とストレスが倍増しているのではないかと感じた。
コメント
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今日も夜勤明けだったので実家暮らしの独身男性の話題のところから聴いていました。玉川、浜田曰く実家から出たことがない男性は大人になれていないとのこと。本当に偏見でしかものを語れないんですね。結局のところ自分の経験が一番正しいと思いこんでいるのでしょう。
そしてパネルコーナーに移ったのでまた狂気の宴になるかと思いきや、いきなり北村が12月中頃にはピークアウトするという予想を出していました。じゃあGOTO止めようが止めまいが関係ないということですね。その発言に衝撃を受けたのか玉川はGOTOの政府の方針について的を射ないことばかり言っていました。結局言いたいのは無症状の感染者が問題ということみたいですが、無症状者を問題にすること自体が問題なんだよ。言葉を取り繕っても根本のところは検査して隔離なんでしょう。さらに田崎に噛みついて死者が出ること自体が問題だと絶叫していました。あのさあ、コロナ以外でも人は死ぬんだが。一人の死者も出さないなんて本気で実現できると思っているのか。異常性が度外れている。
ショーアップのコーナーではマスクによる肌荒れを取り上げていましたが。奴はスキンケアを念入りにしているらしいですが、死や老いることに対する異常なまでの恐怖心が垣間見えました。外面をいくらよく保とうとしても内面が腐っていては意味ないですね。
(ID:72002206)
>>243
「死者が出ることが自体が問題なんだ、と絶叫していた」とか、もう大爆笑。
彼個人の「死や老いに対する異常なまでの恐怖心」なんでしょうね。
自分の異常な恐怖心を、公共の電波で絶叫していいのでしょうか?
悪名を歴史に刻むこと間違いない、彼の子孫が不憫です。(そこまで考えてねーな。)
ふえいさんの、「気分転換に旅行に行ってこい!」とか、
よしりん先生の、「小池も菅も65以上じゃないか、2人とも東京から出るなよ!」とか、
もくれんさんの、「いい『ギャア』だったと思う」とか、
mayuさんが書いてた、トッキーさんの小さい、「忘れてた」とか、
ふはあー!(水木しげる風) 笑わせてくれるー。(笑ってる場合じゃないけど)
息苦しさをとーりこし、呆れ返るばかりの現世に、一服の清涼剤。
みんな読んでるのに、引用ばかりですみません。笑わないと身がもたない。
(ID:62053878)
>>244
>>243
彼にあるのは、生命至上「主義」ですからね(笑)思想ではありません。
行き着くところ、『こんな「(死因、なんでもお好きなもの入れてください(笑))」で死におって!たるんどる!』と文字通り「死者に鞭打つ」だけなんですけど……(笑)
なかなかグロテスクな光景です。
男系男子「主義」と構造はいっしょですね。
トッキーさんのブログ通り『信念のあるバカ』は大変です。