指定感染症が延長とは、もう世の中、ぐちゃらぐちゃらですね。

これは小林秀雄ですが・・・↓

＞私はしばしば思うことがある、もし科学だけがあって、科学的思想などという滑稽なものが一切消え失せたら、どんなにさばさばして愉快であろうか、と。（「偶像崇拝」）

世の不条理を認めない科学的思想を、科学の余計物と言っているわけですが、今の政治家や専門家の頭の中は、それどころではありませんね。

科学的思想だけがあって、科学がない。

ともかく新コロは絶対にやっつけるべきだ、と科学っぽいヒーローみたいに決意しているようだし、あるいは、インフルを新コロよりも軽く見る（＝新コロを特別扱いする）のだって、新型ではない昔ながらの感染症なぞ、現代科学の敵ではない、と何となく夢想しているからでしょう。

こういう、何となくの科学信仰は現代人一般に広く浸透していて、だからこそ、そういう政治家や専門家が大っぴらに活動できるのでしょうが、その弊害もまた広く実感されれば、さすがに風向きは変わるのではないでしょうか。

つまり、科学ですらない何となくの科学っぽさだけで、社会が攪拌されて、千切られて、ぐちゃぐちゃにされていく恐ろしさや馬鹿馬鹿しさを、多くの人が実感するようになれば。あるいは、政治家や専門家にも、自分たちと同じくらい「科学がない」と知るようになれば。

いずれにしろ、政治家や専門家やマスコミを徹底的に侮蔑することなしには、一歩も進まないように思います。