第121号 2015.2.17発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、小林よしのりに関するWikipediaページを徹底添削「よしりんウィキ直し!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…「テロ非難決議」とやらが、衆院・参院の本会議で相次いで可決された。しかしイスラム国による目新しい話題の陰で、もっと異常で残虐非道な事件が相次いでいるのである!しかも、この日本国内で!!イスラム国と、殺人への衝動を高ぶらせている者たち、果たしてどちらの方が悪質で非道、卑劣な行為だろうか!?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!イスラム国の目的は何?美容室で着せられるポンチョをどう思う?全日本国民の欧米に対する劣等感が払拭される日はくる?怖いホラー映画やサスペンス映画をちゃんと見られる?娘と寝ること、何歳までなら許される?AKBグループのCDをたくさん買って、奥さんに怒られたりしない?…等々、よしりんの回答や如何に!?
※“集合痴”ウィキペディアの記事を徹底的に添削しちゃう大好評「よしりんウィキ直し!」。項目「側室制度なしに男系継承は不可能に関する間違い」を添削した前回には、読者の方から頼もしい援護射撃が!今回は、意外な所に居た「ウィキ被害者(?)」の駄文に脱力必至!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第118回「残虐非道日本人にも非難決議を」
2. しゃべらせてクリ!・第81回「怖賀リータの怖がりが怖いでしゅ!の巻〈前編〉」
3. よしりんウィキ直し!延長戦・第8回「『ゴーマニズム宣言スペシャル・天皇論追撃篇(新天皇論)』過去版」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第118回「残虐非道日本人にも非難決議を」「テロ非難決議」とやらが、衆院・参院の本会議で相次いで可決された。
決議文では「イスラム国」を「ISIL」と表記、その後NHKもこれに追随して「過激派組織IS」と言い換えるようになり、同様の動きがマスコミに広がっている。
だがそもそも「IS」とは「Islamic State」つまり「イスラム国」の略なのだ。
『新戦争論1』で描き、先日の「ゴー宣道場」でも詳述したが、イスラム過激派組織が「国」を名乗ったことにこそ大きな意味があるのだ。「IS」への言い換えは、その本質を隠そうという行為でしかない。
決議文には「非道、卑劣極まりないテロ行為を強く非難する。決して許さない」だのといった文言が並んでいる。
だが、決して許さないなら、それでどうするというのだろうか?
どうせ軍事的な復讐はできないし、やる気もないに決まっている。こんなもんは、遊ばれた末に捨てられた女が「決して許さない!」と泣きわめいているのと、何も変わらないではないか。
「決して許さない。復讐として、私をふった男の周辺の被害女性に、人道支援金をもっと増額する!」などという女がいるのだろうか?日本政府が言ってるのは、そのような言葉の前後の脈絡が通らない戯言である。
…と思ったが、今どきは捨てられた女がやることの方が、もっとずっとすごいようだ。
今月2日、28歳の女が殺人容疑で逮捕された。
交際相手だった20歳年上の男の浮気が発覚し、別れを切り出されたことに激昂して、男の腹部を数回刺し、顔面めがけて金属バットをフルスイングしたという。
なんという残虐非道!完全にイスラム国の戦士より残虐ではないか!
逮捕された女は、福岡・中洲の高級クラブでホステスとして勤務した後、約5年前に上京し、銀座の高級クラブで働いていた。
179センチの長身でかなりの美人なのだが、取り調べに対して「別れるくらいなら殺すしかないと思ったんです」と話したそうだ。
わしはこれをニュースで見て、なんでこんな美人が?と疑問に思ったのだが、実はこの女は、過去は男だったということを知って驚いてしまった。
性同一性障害で、ホルモン注射を射ちまくり、戸籍も女に変え、チンコを切った人だったのだ!
以前から男の浮気を疑っていたらしく、事件前に量販店で「一番硬いのをください」と言って金属バットを購入していたそうだが、もともとの体力が男だったら、そりゃ金属バットで顔面にフルスイングなんかされたら、ひとたまりもないだろう。
しかしそれにしても、自分のバットがなくなってしまったから、金属バットを使ったのかと妙に納得してしまった。
そういえば、イスラム国に拘束されて殺された湯川遥菜という武器オタクもチンコを切った人だったって知ってた?
自殺を図ってチンコを切断したものの死にきれず、今後は女性として生きようとして本名の「正行」を女性的な「遥菜」に改名したものの、女性としては社会適応ができず、男に戻ろうとしたという、ほとんどわけのわからない人だったのだ!
やはりこれも、チンコがないくせに男に戻ろうとしたから、銃器が好きになっちゃったのだろうか?
チンコを切っちゃった者は、どうしても最後にはチンコの象徴を手にしたくなるものなのだというのが真理であろう。
それはともかく、最近は異様な事件ばっかり起こっているのに、イスラム国の話題の陰に隠れてしまっていないか。
和歌山県紀の川市で小学5年の男児を惨殺した22歳の男がパトカーで連行される際、頬をブク―――っと風船みたいに膨らませていたが、あの表情の異様さには、思わず目を見張ってしまった。あれはいったい何だったんだ?
コメント
コメントを書く(ID:2593328)
小林先生の主張を真逆だとかいう人は、右も左も、実は自分たちが間違っていることに気付き、小林先生の主張を認めれば、切腹しなければならなくなることを知っているのではないでしょうか。
サヨクにとっては自虐史観や弱者利権など、自称保守にとっては皇室軽視や対米隷従など、朝日新聞の慰安婦報道どころではない、これらの大罪の責任を負わなければならないのに気付かない方が、常識的に見てむしろ異常だと思います。
でも、たぶん彼らはこんな感じ。
ボクちん切腹は恐くてできないし、今までのポジションにしがみついて大衆を煽って貪り続けたいし、何より大衆から叩かれるのは一番恐いよー。でも、下手に手を出して香山リカみたいに生贄になるのは何度もあったし、あぁ、どうしよう...ほとぼりが冷めるまでスルーするか...
あ、そーだ!!
小林よしのりの本なんか、大衆はアホだからきっと読めないに違いないし、それなら売れて世間の空気が変わる前に、
「小林よしのりは真逆の主張をし始めた!」
ということにしてしまおう。で、
「そんな主張の変わるヤツを信用してはいけません」
といって大衆を扇動しよう!
真っ当な論理ではとてもかなわないし、「ネトウヨの生みの親」が広まってる今なら、そんな本を読むのは異常者だという認識を数の運動で広めて叩けるよ! 大丈夫、大衆はバカだから今まで通りきっと扇動されるよ!
そうすれば、これまで通り、ボクちんのポジションも名誉も守れるし、美味いメシも食えるし、いいことだらけじゃん! 数こそ正義だいっ! 圧力で抑え込めば何とかなるよ! ボクちん、頭いー!!
えっ?後の世代? どうせボクちん死んでるし、そんなことは知らないよ。彼らに任せればいいよ。
...な〜んて、思っているのではないでしょうかね。
べつに本当に切腹する訳でもないし、素直になればいいのに。
普通の常識的な人々は、みーんな『戦争論』シリーズや『新戦争論』シリーズを本屋で買ってどんどん勉強するでしょう。最初から敵視して読まないのは、上記みたいな下らん連中に簡単に騙されるバカ大衆でしょうね。もったいないなぁ〜
(ID:8854511)
討論の相手がAとMで誰だか察しがついてましたが、あの二人でしたか…。
それこそポストモダンの相対主義の二人がどんな感想を言うか、期待が持てそうですね。
(ID:36290372)
>>145( ̄▽ ̄)ゞ