第310号 2019.4.9発行
「小林よしのりライジング」
【今週のお知らせ】
第320回「佳子さまバッシングの卑しさ」
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コメント
(毎度のことですが)かなり遅くなりましたが、今号の感想です。
○ ゴーマニズム宣言・第320回「佳子さまバッシングの卑しさ」
この手の家族関係のバッシングの記事をよむたびに不快な気分になるので、なるべくよまないようにしているのですが、嫌なことは「人の噂も七十五日」で無視すれば良い、ではすまないことはこのたびの『ゴーマニズム宣言Second』第2巻第31宣言にも書いてある「デマを軽くみてなならない」と記して通りなのでしょう。ほうっておくと、「嘘」が真実にされてしまうから。これを言うと不敬にあたるやもしれませんが、知人に同じ漢字の名前の人がいるので、よんでいて、デマを飛ばすマスコミに凄く不快な印象を抱きました。
それと、「昏い」と先生が敢えて使われているのは、「昏」の文字の上半分は元々「民」で、「民」という文字は目を針でついて見えなくする、という原義があるからなのだと推察します(かつてこの話を塾講師時代に生徒にしたところ、「なぜそんな気持ち悪い話をするんだ」と顰蹙を受けたものでしたが、事実がそうなのだからしょうがないですし、漢和辞典をひけばすぐ分かる話です)。これを言うと偏見になってしまいますが、「民」というのはめくらなところがあり、盲目の奴隷の身分でありながら、主体的にその立場を選びとったものだと開き直るところがあり、故に高貴なもの、気高い神聖なものに対して、おとしめようとし、あわよくばかわりに自分がその立場に立つことを望むものなのか、だから安倍晋三のような小物が総理大臣でいることに不平不満を抱かないのか、などということを、身の程しらずでありながらも思ってしまいました。
○ 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第122回「伊藤詩織『Black Box』裁判記録とその検証」
「Black Box」事件については著書を一通りよまないとちゃんとコメントできないと思っているので簡単にしますが、現在「事件の再現」を警察に求められて伊藤さんが非常に嫌な思いをされたとか、くだんの逮捕直前に中止され、担当刑事や検察が交替させられたというところをよんでいて、警察のデリカシーのなさを情けなく思いつつ、権力のもたらす理不尽さを感じさせられました。鮨屋の証言の箇所が、ちょうど木蘭さんのあげられている記事にあたるのでしょうか。性交渉のハードルが低いという指摘についても、恋人と同棲していたという先入観からくるものとしか感じられませんでした。『東京ラブストーリー』でも、カンチがリカに対して、「自分だって男と二人でいても何もしない時があるくせに」とぼやいていたと覚えていますが、恋愛していたら、セックスしかしないものなのでしょうか。『エヴァンゲリオン』のミサトさんみたいな例もあるかもしれませんが、人それぞれでしょう。性商売でもレイプがある、というのも、お金を貰っている「仕事」なのだから、求められているもの以上の「行為」を要求されたら拒絶するのが当たり前なのだろうと理解します。
SPA!について
堤防は小さな穴から決潰するといいますが、国際法というルールを守らないとホッブズのいう、万人の闘争する世界が招来するのだというふうに理解しました。法は人が運用するものであり、その中には温かみがあってしかるべきですが、原則は原則なのだということを忘れてはならないということなのでしょう。デマを放置すべからず、ということと同じことなのだと感じました。
つづきです。
『ゴーマニズム宣言Second』第2巻について
ますます伊藤博文の小人物性を感じさせられました。前にも記したように、高木彬光先生の『大予言者の秘密』という歴史小説をよみ、高島嘉右衛門の見込んだ大政治家という印象が強く、かつての千円札の人でもあったので、そのギャップにとまどってもいるのですが、政治家の実像って、こんなものなのでしょうか。ここにも海外出羽の守を見たような気がします。アイヌ問題・憲法問題についても、日本のある意味恵まれた歴史の幸運とともに、それ故に後進的である側面が生じ、現状の不幸を生み出している起因ともなっている皮肉さを見せつけられ、「禍福はあざなへる縄の如し」という諺が指し示す如く、物事の表裏一体さが招く弊害を考えさせられました。
『辻説法』第2巻について
みなぽんさんの出番がほとんどなくなったのが少し残念でしたが(前巻のルーズソックス姿はおかしかったです)、それ以上にりか坊さんとまる禿げよしりん、一部LGBTよしりんとの掛け合いが面白く、『ゴー宣』とは違った意味で肩凝りせずによめました。はやくかわうそよしりんの章も単行本化されて欲しいです。ちなみに、今回の朝ドラは第1回目を見逃しましたが、しっかり見ています。
『新おぼっちゃまくん』第1巻
節句孕女の回、単行本でよんでもおかしいです。柿野くんのあの恰好も、貧ぼっちゃまの背中が暑いというくだりにしても。孕女自体のキャラも非常に際立っているので、再登場をのぞみます。こども食堂の回も、人間の裏表を見たようで、興味深いです。描き下ろしの裏門が豪華というのも笑えます。なお、私は蝗は食えません。
最後に、しゃべクリについて、老婆心ながら解説しますが、エリック・クラプトンという有名なギタリスト兼歌手がイギリスにいて、デレク・アンド・ザ・ドミノスというバンドに在籍していた時代の唯一のヒットソングに「いとしのレイラ」(Layla)という曲があるのです。さびのところで、「レイラ~」と2度ほど絶唱する歌で、CMソングでも用いられていた曲だから、日本でもたくさんの人がどこかで聞いたことがあるのではないのでしょうか。
週刊新潮も購入しましたが、長くなってしまったので、また改めて。女性自身は買っていないです。
それでは次号を期待します。
もう少しだけ記します。
高森先生がイルカさんのことを取り上げられていたことに感謝します。私の好きな歌手に沢田聖子(さわだ しょうこ)さんという方がいて、その師匠筋にあたるのがイルカさんだからです。イルカさんと陛下の思わぬ接点を知り、感銘を受けました。
それと皿うどんさんへ、どうも有難うございます。毎回自分のアイデアの貧困さに苦しみつつ、投稿しているので、嬉しいです。
(ID:13120218)
1ばん