小林よしのりライジング

「意固地な爺さん・尾身茂」小林よしのりライジング Vol.401

2021/06/09 11:15 投稿

コメント:173

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第401号 2021.6.8発行

「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…新型コロナ対策分科会・尾身茂会長の勘違い&暴走が止まらない。そもそも分科会はあくまでも政府が政策を決定するに際して、意見を求めた場合にアドバイスをする機関ということになっていた。ところが菅義偉が首相に就任して以降、変化が生じ始め、「GoToトラベル」等を中止させたことを機に、尾身はすっかり図に乗り、自分が強く意見を発信すれば、政府は逆らえないと思い上がってしまったのだ。コロナ禍において尾身茂ほど危険な狂い方をした人間はいない!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…ワクチンの大規模接種が、さも救世主であるかのように盛り上げられている日本。先にワクチンが普及したアメリカ、そもそもマスクの強要もロックダウンもしなかったスウェーデン、ワクチン接種率を誇っていたイギリス、ワクチンブームの“立役者”のような扱いでマスコミを騒がした「インド株」のインド…それぞれ現在はどのような状況にあるのだろうか?「さざ波」でしかない日本が採るべき方策を見誤るな!!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!別の死因でもPCR陽性なら全てコロナ死にカウントされるというデタラメは何故起こっている?「ウイルス進化論」が長年日の目を見なかったのは何故?社会の様々な所で義務化しつつある「陰性証明」、うまい誤魔化し方はない?人妻に恋をしたらどうする?香港はこのまま中国共産党に呑み込まれていく運命なの?大坂なおみバッシングをどう見る?…等々、よしりんの回答や如何に!?


【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第422回「意固地な爺さん・尾身茂」
2. しゃべらせてクリ!・第357回「ぽっくん限界! 涙の失神ぶぁ~い!の巻【前編】」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第216回「日本・アメリカ・スウェーデン・イギリス・インド:ワクチン各国の報じ方」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記




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第422回「意固地な爺さん・尾身茂」

 東京オリンピックの開幕まで50日を切ったところで、菅義偉首相と政府の新型コロナ対策分科会・尾身茂会長の対立が際立ってきて面白い。
 そもそも尾身をここまで増長させてしまったのは菅首相だが、ようやくその失敗に気がついたらしい。

 そもそも「分科会」は、それ以前に設置されていた「専門家会議」が暴走し、政府を差し置いて頻繁に記者会見を行うなどして直接情報発信を行い、国の感染症対策等の政策は、政府ではなく専門家会議が決めているかのような印象まで作ってしまったため、昨年6月、これを廃止して代わりに発足させたものである。
 そのような経緯から、分科会はあくまでも政府が政策を決定するに際して、意見を求めた場合にアドバイスをする機関ということになっていた。
 そして分科会は当初「政府方針を追認しているだけ」だと批判されており、単に政府の政策にお墨付きを与える「御用機関」と見られていたし、会長に就任した尾身茂もおとなしく「御用学者」の役割を果たしていた。

 ところが8月に安倍晋三が突然政権を放り出し、菅義偉が首相に就任して以降、変化が生じ始めた。
 安倍よりもさらに「定見」というものを持たない菅は、安倍よりもずっと分科会の意見に頼るようになり、その様子を見た尾身は、徐々に菅をナメてかかるようになったようだ。
 決定的だったのは12月、分科会が「GoToトラベル」等に対して、一時停止すべきだとの提言を行い、これが世論の圧倒的な支持を受け、抵抗していた政府も結局はこれを受け入れたことだろう。
 これで尾身は、政府肝煎りの政策だったGoToでさえ自分の提言で止められたということですっかり図に乗り、自分が強く意見を発信すれば、政府は逆らえないと思い上がってしまった。つまりは完全に専門家会議の時の轍を踏んでしまったわけである。

 それ以降の尾身の発言は、どんどんおかしくなっていった。
 家庭内感染が最も多いのにもかかわらず、「家庭内感染は見えやすいが、あくまで結果」だとして、感染拡大は「飲食店のクラスター」によるものだと強調。
 そして、「全部の社会活動を止める必要はないと思っています。この急所(飲食店)を押さえることが極めて重要です」「会食・飲食による感染リスクを徹底的に抑えることが必要です」と、飲食業だけを徹底的に締め上げるように力説し、さらに若い世代に対しては「昼夜問わず外出を控える」よう求めた。

 家庭内感染がコロナ感染の結果であり、飲食店が起源なんて、そんな馬鹿馬鹿しい説にエビデンスがあるはずがないし、ビールの泡からコロナウイルスが発生しているはずはあるまい。
 酒を飲んだら大声で喋るからという理屈で「禁酒法」にまでなっているが、それはコロナ感染が「空気感染」で、上気道から侵入して呼吸器系だけで肺炎になると思い込んでいるからである。
 コロナウイルスが細胞のAce2受容体に吸着することは科学的にエビデンスがあるのだから、Ace2が最も多い箇所は腸である。腸からの血栓が上昇して肺に至って血栓症になっている。
 ならば家庭内の「接触感染」の方が危険性が高いということになり、「家庭内」⇒「飲食店」の可能性の方が高くなる。
 だが、新コロ感染の出発点を探っていったら、「コミュニケーション遮断」しか対策がなくなる。リモートで友人と酒飲んで、リモートで労働や勉強をして、シールドで家族間も遮断するか、家庭内でもマスクするしかなくなるのだ。
 そこまでする猛毒か否かをインフルエンザ感染と比較してみるという、初歩の初歩を尾身茂と分科会はやらないのだから、「専門家」なんて認められない。
 専門分野さえ知らない「専門バカ」だとわしは軽蔑している。

 しかしそんな尾身を菅首相は頼りにし続け、自分の横に置いて記者会見をするようになったため、尾身は完全に思い上がり、菅首相よりも自分の方が上だと思い込むようになった。
 そして今年4月の緊急事態宣言に際しては、「魅力的なところを全て閉じる」とまで言い放ち、今は「東京五輪をやる意味があるのか」などと政府に意見しているのである。
「魅力的なところを全て閉じる」なんて恣意的なことを実行したら、完全に憲法違反になるという常識すら尾身茂は分かっていない。
 尾身は5人以上の会食を避けるよう求めた際、その根拠は「今までのクラスターの分析」だと国会で言ったことがある。5人以上で会食したら感染リスクが高まるなどという「クラスター分析」のデータがあるのなら、ぜひ見せてもらいたいものだ。
 結局のところ、尾身は何の根拠もなく永遠の自粛を求めているだけなのだ。
 国民も肌感覚で納得できないから、尾身が何を言おうが人流はどんどん増えているのである。子供までマスクをつけさせられてはいるものの、マスクさえしておけば外出してもいいんだろうと、繁華街に、観光地に、人は流れ出ている。それで緊急事態宣言なんかやる意味があるのか? 

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コメント

>>26

基礎医学研究者さん

KAZUです。前回のライジング配信へのコメントありがとうございました。先ほど確認いたしました。返信が遅くなり申し訳ありません。

以下に返信させていただきます。

基礎医学研究社さんがおっしゃるように、ウイルスのゲノムRNAがヒトなどの宿主のDNAに組み込まれることがあることについては異論はないです。ただ、このDNAに組み込まれる場合は、ウイルス自体が逆転写酵素を持っており、それを用いて宿主のDNAに組み込んでいくんだと思います。このような手を使うRNAウイルスとしてはHIVウイルスやHTLV-Iウイルス(ヒトT細胞白血病ウイルス)があります。僕もウイルス学にそこまで専門知識に明るいわけではないので、他のウイルスにも逆転写酵素を持っていることを完全には否定できませんが、もし持っていて宿主のDNAに組み込まれたとして、その遺伝子配列から元のウイルスのRNAが指定するたんぱく質などを翻訳するかどうかはまた別問題でして、おそらく組み込まれてもNon code DNA(翻訳しないDNA領域)になるんではないかと思います。ウイルスも進化しているので、うまくDNAに取り込まれないから別の方法で自身のRNAを複製して増殖しているんだと思います。ちなみに新型コロナウイルスも属するコロナウイルスは一本鎖RNAウイルス(+)といって、このゲノムRNA自体がメッセンジャーRNAとして働き、宿主の細胞質に入り込んで、宿主の細胞質にある細胞小器官やいろいろなものを使ってゲノムRNAの複製、ウイルス構造の複製を行い、細胞外に出ていくという形で増殖します。

また基礎医学研究者さんが教えていただいたSARS-CoV-2がヒトのDNAに組み込まれ、その状態でゲノムRNAが発言するという研究結果についてですが、あとでこの報告を読んでみますが、読んでいないことを予めことわった上での意見ですが、SARS-CoV-2メッセンジャーRNAワクチンにはSARS-CoV-2ウイルスが持っているであろう逆転写酵素やゲノムRNAを複製するための酵素は持っておりません。なので逆転写が起こる可能性はどちらかというとワクチンというよりはSARS-CoV-2に感染することで起こるのではと思っております。いかがでしょうか。

また、ワクチン接種後の血栓については、メッセンジャーワクチン接種でSARS-CoV-2感染と同じ状況になるためだと思います。ちなみにSARS-CoV-2が感染するためにACE2受容体が関与していることはよく言われています。この受容体は毛細血管に発現していますが、毛細血管って体の組織すべてに存在します。何なら肺の末梢にもあります。筋肉が特別多いというわけではないので、ワクチンの筋注で起こりやすいというのは言い過ぎな感じがします。ちなみに新型コロナウイルス感染症でだいたい1%ぐらいの人が血栓症になるという報告があります。これは入院患者さんだけを対象にしていると思われますので、実際には無症状の方も多いですので、仮に入院率を1%とすると0.01%で1万人に1人で血栓症になるということになります。対してワクチン接種は日本では2600万回接種されています。おそらく1500万人から1800万人ぐらいの方が接種されていると考えると今の時点で仮に150人ぐらい血栓症になったという報告があったとしても10万人に1人で血栓症になったという結果になります。ウイルス感染したほうが血栓症になりやすいという結果になります。

もちろん、SARS-CoV-2に罹患しても軽症なのに、メッセンジャーRNAワクチンに使われるエチレングリコールにアレルギー反応が起きたらどうするんだ、という意見もあります。罹患しても軽症が多い日本の小児の方に強制的にワクチン接種をするかどうかはきちんと検討する必要はあると思います。個人的には高齢者というよりもBMI 30以上の方が重症化するリスクが高いので、BMI 30以上の方は特別、打ってはいけない要項がなければ接種したほうがいいのでは、と個人的には思います。

No.190 35ヶ月前

実はオドレら毎回チェックしてる宮沢先生。それが本人かは断言できないけど、毎回途中で現れて、時々質問もするけどかまってもらえない、そんな憐れむべき"宮沢先生らしき"人は毎回現れますよね。よしりん先生、少しはかまってあげて

No.191 35ヶ月前


少し話題にものぼっていましたが、内海聡さんの「医師が教える新型コロナワクチンの正体」がベストセラーにも関わらず、アマゾンから消された件。出版社がアマゾンに問い合わせたところ、回答が来たそうです。

「当書籍は、Amazonの本のコンテンツガイドラインに準拠していないため販売することができない」。

アマゾンのコンテンツガイドライン読むかぎり、「不快感を与えるコンテンツ」の中の"Amazonが不適切あるいは不快と判断するコンテンツ"に該当すると思われますが、なんだかなーという感じ。

今のところ、よしりん先生の本は快適に読まれているようなので、それはいいのですが…

No.192 35ヶ月前
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