小林よしのりライジング

「『政治分野の男女共同参画推進法』は必要」小林よしのりライジング Vol.205

2016/12/20 21:15 投稿

コメント:217

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第205号 2016.12.20発行

「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)

【今週のお知らせ】
※豪華2本立て!「ゴーマニズム宣言」…◆自民、公明、日本維新の会の3党は12月9日、「政治分野における男女共同参画推進法案」を衆議院に提出した。しかし、この法案が提出されるまでに自民党内では紛糾に次ぐ紛糾で、今国会での成立の見通しも立っていない。首相に近い政治家に反対派が多いそうだが、女性が活躍することは「家庭にいたいと考える女性の価値観を否定」「晩婚化・少子化の一因」なのか??「女性活躍推進」を掲げておきながら、この法案に反対する自民党議員の本心とは??
◆TPPでは、将来的には水道のような生命に関わるライフラインまでが民営化され、外資に買収されることもありうるようになっていた。さらに水道だけでなく他の公共サービスも全て自由化・民営化されるだろう。そんなことになれば、利益の上がらない公共サービスは容赦なく切り捨てられ、地方には人が住めなくなってしまう。実は既にそんな現象は始まっているのである!
※小説「わたくしの人たち」…3歳の娘を抱え過酷な状況の中、縋る思いで生活保護の申請に向かった薄井沙智子。しかし、たった30万円の貯金と、娘のための学資保険が壁となってしまう。そんな“まじやばい”困窮状況の沙智子に、思いがけない所から支援の手が!?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!今カラオケに行ったら何を歌いたい?貧乏を経験したことってある?三浦瑠麗氏のよしりん評「家の中では箸しか持たないような、典型的な九州男児」は当たってる?経済状態だけでなく二人目の子供をためらう理由とは?先生が女性に求める大切な要素は?評価する女性漫画家は誰?マーティン・スコセッシ監督作品をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!?


【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第204回「『政治分野の男女共同参画推進法』は必要」
2. しゃべらせてクリ!・第163回「至福のひととき!ひざまくらぽみみかきぶぁ~い!の巻〈後編〉」
3. 泉美木蘭の小説「わたくしの人たち」・第9話「支援、お探しですか?〈その2〉」
4. ゴーマニズム宣言・第205回「TPP協定の正体(4)」
5. Q&Aコーナー
6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
7. 読者から寄せられた感想・ご要望など
8. 編集後記




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第204回「『政治分野の男女共同参画推進法』は必要」

 自民、公明、日本維新の会の3党は12月9日、「政治分野における男女共同参画推進法案」を衆議院に提出した。
 これは国政や地方議会への女性の政治参加を促し、選挙では男女の候補者数をできる限り均等にするよう政党に求めるものだ。

 現在、女性の国会議員の割合の世界平均は、約22%。
 ところが、日本の女性国会議員は衆参合わせて11.6%。これはIPU(列国議会同盟)によるランキングでは、189か国中147位である。
 なお、両院制の国では下院のみを集計したランキングもあるのだが、日本で下院にあたる衆議院の女性割合は9.5%で、こちらだと153位まで沈む。
 いくら「女性活躍推進」などと言ったって、政治の現状がこれでは掛け声倒れになるのは必至で、まずは政治分野における男女共同参画を推進しようというのだろう。
 この法案は、当初は超党派の議員連盟で国会に提出する動きがあった。
議連は2015年2月に発足、民主党の中川正春が会長、自民党の野田聖子が幹事長を務め、同年8月に骨子案をまとめた。そして、2016年5月の国会提出を目指して、一度は与野党で大筋合意に至っていた。
 ところが提出直前の国会会期末、自民党内の部会で異論が噴出し、提出できなくなった。そのため民進、共産、生活、社民の野党4党のみで国会閉会前日の5月30日に衆院に法案を提出したが成立せず、継続審議となった。

 この法案は「国政選挙の候補者は、できる限り男女同数をめざす」となっていたが、自民党からは「同数」ではなく「均等」にすべきだという強い異論が出たという。
「同数」と「均等」では大して違わないような気もするが、「同数をめざす」と「均等をめざす」だと、やはり後者の方が目標の緩い表現だろう。少しでも男女平等は遠ざけたいという、自民党の意識が透けて見える。

 自民、公明、維新の3党は対案として、「均等をめざす」とする法案をこの秋の臨時国会に提出しようと検討していた。
 ところがこれもまた自民党内で紛糾した。
 11月の合同会議では、西田昌司参院議員が「女性の社会進出で、社会全体が豊かになっているとは思えない。もっと根本的な議論をしてほしい」、山谷えり子参院議員が「法律をつくることで、かえって男女の対立が生じてしまうのでは」と反対を唱え、他にも「能力のある人は自力ではい上がる」「政党が自ら努力する話」などと異論が噴出し、法案の了承は見送りになった。
 12月7日の党首討論では、民進の蓮舫代表が安倍首相に「『輝く女性』と言ったのなら、党内をまとめてくださいよ」と自民の対応を批判。
 そうしてようやく自民党も法案提出となったわけだが、総務会で法案を了承する際には「反対だ!」との怒号が飛び交ったという。
 今後は既に法案を提出している野党4党とも協議に入るようだが、今国会での成立の見通しは立っていない。

 12月16日の産経新聞オピニオン欄「ニッポンの議論」は、賛成派の野田聖子と、反対派の西田昌司へのインタビューを両論併記で載せた。 

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コメント

29日は、私も援軍としてかけつけます!
女の中の女になるぞー!

No.239 96ヶ月前

29日はネット環境の無い場所にいるため参加できず口惜しや…参加できる方、頼んますぞ!

No.240 96ヶ月前

※ この投稿は、12月27日に、別の回のライジングコメント欄に、間違って投稿してしまったものを、転載したものです(元の方は消去しました)。慌てて失敗をしてしまい、すみませんでした。

 かなり遅くなりましたが、ライジング205の感想です。

「ゴーマニズム宣言」第204回「『政治分野の男女共同参画推進法』は必要」
 口分田は女子にも割り当てられたから、昔から日本は男女機会均等だった筈です。
 この前の「道場」の情と理の話は、深いと思わされました。
 西田さんという人は、女系天皇にかなり好意的なヴィデオメッセーヂを寄せていたので、少し複雑な気分です。
 私は、男と女の感性は、かなり異なっていると感じるので、国会議員の数も半々でなければならないと思います。
 参考までに、「quota(割りあて)」は、英検1級の単語です。

「わたくしのひとたち」第9話「支援、お探しですか?〈その2〉」
 「シャネル」にしてはnが一つ餘計です。
 今戸清志の行動を見ていると、「小さな親切、大きなお世話」という言葉を思い出します(自分もかえりみなければいけないと思います)。
 あの洋服を着て外出するのは、恥づかしいです。まーどーしましょう、といったところでしょうか。
 洗濯の手間や費用だって、ばかにはならないと思いますし。
 それ以前に、貯金や持ち家があると、生活保護が受けられないという仕組みが、非常に不便で、矛盾しているように感じられてなりません。
 みんなが、貧乏になることを推奨しているような感じがしてならないから。
 かつて、桶川だったと思いますが、生活保護世帯でエアコンがとりはづされて、
死んでしまったお年寄りの話を思い出しました。
 ちなみに、不謹慎かも知れませんが、「薄井沙智子」という名前を見ていると、「おじゃる丸」の「うすいさちよ」を思い出してしまいます(失礼なことを記してすみません)。

「ゴーマニズム宣言」第205回「TPP協定の正体(4)」
 12月19日の東京新聞の記事にもあるように、JR根室線幾寅駅の問題は、ひとことではないと思いました。
 ちなみに、その隣の記事では、上士幌町を例にとった、「ふるさと納税」の功罪の記事ものっています。
 ハコモノではなしに、鉄道などの公共機関の充実にこそ、お金は用いられる義務があるのではないでしょうか。
 上下分離方式は、現在鉄道工事の基本になっていて、
 第一種とか第二種とか、第三種とかいう区分が、鉄道会社にはある筈です。ただし、それはあくまでも企業内での話で、地方公共団体や国のレベルにはなってない筈です。

 前にも記したように、私の住んでる市でも、カジノが本格化しそうで、私はこのことにかなり抵抗感を覚えるのですが、
 要は、少子化による将来への金銭面への不安、
 安定した公共サービスへの充当という思いが、
賭け事でもよいから、資金源を獲得せねば、という焦躁感へとつながっていくのではないでしょうか。
 観光資源など、日本にはかなりたくさんありそうな気もするのですが。私の住んでいるところでも(ただ、外国人向けに別の便所を作るのはどうか、とは思います)。

 少し話題がずれましたが、世の中はいろんなところで、子供が好き勝手な遊びをしているうようなものだから、
 それを強制的に世界共通の校則をつくって一つにまとめてしまうのは、問題なのでは、と思いました。

 何だか、ぎりぎりになって、慌てて投稿してしまい、すみませんでした。もうちょっとちゃんと調査・整理・校正したかったのですが。
 次回の記事も楽しみにしております。

 ちなみに、甘江照輝くんの顔を見て、思わず笑ってしまいました(ここまで半年かかりました)。

No.241 96ヶ月前
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