12/22の泉美さんのブログで草食系男子についても書かれてましたが、草食系男子という言葉は、もともとはネガティブな意味ではなかったという事を、今になって知りました。 この言葉の生みの親である深澤真紀氏が意図したのは、「情けない男子」という意味ではありませんでした。女性を性的な対象として、いわば「狩りの獲物」としてみる「肉食系」の価値観から自由な男性たち。何人の女性とセックスしたとか、いい女を落としたとか、手柄話をしない男性たちを「草食系男子」と定義したそうです。 つまり草食系男子というのは、女性に対して対等な眼差しを持った男性、いわばジェンダーの垣根をより低くする、男性と女性とも親和性の高い男性という、ポジティブな意味だったのです。深澤氏も「平成男子図鑑」という著作で、「オジサンたちがそういう若い人達のいい変化に気づいてないから、紹介してあげよう」という意図で紹介していたそうです。 けれど結局オヤジ達のイデオロギーや「肉食至上主義」のせいで、いつの間にか「草食男子=腑抜け・ヘタレな男」という意味に曲解されたようです。その勢いで「傷つきやすい」「コミュニケーション能力がない」「無気力」「他者やモノや恋愛に無関心」といったレッテルも、付与されたのではないでしょうか。 もし日本が男女共同参画社会を目指すのであれば、本来の意味での草食系男子が増えるのは大歓迎ではないでしょうか。むしろ肉食系男子は、女性を付き合う時は性の対象としか見ず、結婚したら専業主婦になり1日3食作って掃除洗濯が当たり前という、「昭和のお母さん像」でしか見る事のできない男尊女卑主義者に、僕には見えます。 「政治分野における男女共同参画推進法」に反対する自民党の議員も、きっと肉食系オヤジばかりなのでしょう。そんな肉食系オヤジは、雑誌の「死ぬまでセックス特集」に夢中になったり、自分より弱い立場の女性に威張りちらす事でしか「男のプライド」を保てない悲しい連中だと思います。 男尊女卑イデオロギーを振りかざし、男女「参画(サンカク)」に反対する議員は、議員を続ける「資格(シカク)」なんか無いと僕は言いたいです。 最後に「参画(サンカク)」と「資格(シカク)」の、ダジャレで締めさせて頂きました。
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12/22の泉美さんのブログで草食系男子についても書かれてましたが、草食系男子という言葉は、もともとはネガティブな意味ではなかったという事を、今になって知りました。
この言葉の生みの親である深澤真紀氏が意図したのは、「情けない男子」という意味ではありませんでした。女性を性的な対象として、いわば「狩りの獲物」としてみる「肉食系」の価値観から自由な男性たち。何人の女性とセックスしたとか、いい女を落としたとか、手柄話をしない男性たちを「草食系男子」と定義したそうです。
つまり草食系男子というのは、女性に対して対等な眼差しを持った男性、いわばジェンダーの垣根をより低くする、男性と女性とも親和性の高い男性という、ポジティブな意味だったのです。深澤氏も「平成男子図鑑」という著作で、「オジサンたちがそういう若い人達のいい変化に気づいてないから、紹介してあげよう」という意図で紹介していたそうです。
けれど結局オヤジ達のイデオロギーや「肉食至上主義」のせいで、いつの間にか「草食男子=腑抜け・ヘタレな男」という意味に曲解されたようです。その勢いで「傷つきやすい」「コミュニケーション能力がない」「無気力」「他者やモノや恋愛に無関心」といったレッテルも、付与されたのではないでしょうか。
もし日本が男女共同参画社会を目指すのであれば、本来の意味での草食系男子が増えるのは大歓迎ではないでしょうか。むしろ肉食系男子は、女性を付き合う時は性の対象としか見ず、結婚したら専業主婦になり1日3食作って掃除洗濯が当たり前という、「昭和のお母さん像」でしか見る事のできない男尊女卑主義者に、僕には見えます。
「政治分野における男女共同参画推進法」に反対する自民党の議員も、きっと肉食系オヤジばかりなのでしょう。そんな肉食系オヤジは、雑誌の「死ぬまでセックス特集」に夢中になったり、自分より弱い立場の女性に威張りちらす事でしか「男のプライド」を保てない悲しい連中だと思います。
男尊女卑イデオロギーを振りかざし、男女「参画(サンカク)」に反対する議員は、議員を続ける「資格(シカク)」なんか無いと僕は言いたいです。
最後に「参画(サンカク)」と「資格(シカク)」の、ダジャレで締めさせて頂きました。