A-1日経「エンゲル係数、42年ぶりの高水準 家計支出の28%に」
消費支出に占める食費の割合が上がっている。202418月のエンゲル係数(2人以上世帯)は28.0%と、年平均と比較すると1982年以来の高い水準となった。9月の消費者物価指数では米類が44.7%上昇と49年ぶりの伸びだった。食料物価の上昇が家計を圧迫し、消費下押しの一因になっている。
 年収1000万〜1250万円の世帯の18月のエンゲル係数は25.5%だった。年収200万円未満の世帯は33.7%と、年収別では最も大きい比率だった。食費上昇は低所得世帯に響く。総務省の担当者は、物価高を受けて「野菜や果物、肉類で購入数量を控える動きがある」と指摘する。
データが遡れるなかで最も古い1963年ごろは高度経済成長期で、国民が豊かになり可処分所得が増えていったためエンゲル係数も低下傾向だった。その後2010年代からじわじわ上昇し