日本は円安ドル高傾向が続いているから、貿易での輸出競争力が高くなるハズだが、輸出は伸びていない。 https://www.dlri.co.jp/report/dlri/339963.html#:~:text=%E7%B5%90%E8%AB%96%E3%82%92%E5%85%88%E5%8F%96%E3%82%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81OECD,%E3%83%89%E3%83%AB94.6%E5%86%86%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82 海外生産が増えたことによる円安メリットの低下もあるだろうし、日本の自動車メーカーの不祥事による日本のブランドイメージの低下、コロナ禍での貿易低下等様々な要因があるだろう。 だが、いずれにしても、現実として輸出のための円安歓迎という奇妙なロンリは通用しなくなったのではないか? 海外では、安いのに買われなくなった日本製品という現実。悲惨なハナシではないか? 今や円安は日本の国力低下の象徴と言ってよいと思う。購買力平価により、国力を図るなら円安の影響がモロに出てくるというわけだろう。 円安の傾向が定着したのは、アベノミクスの“三本の矢“の一つ、黒田日銀総裁による金融緩和以降だと言う。上記レポートからの引用。 -------引用ここから------- ところで、いつから日本円の大幅な割安状況が生じているのだろうか。購買力平価と実際のドル円レートのギャップは、2014年からずっと日本円の割安状態になっている。プラザ合意の1985年から2013年までは割安ではなかった(図表2)。そう考えると、日本円の割安はすべてが日銀のせいではないとしても、黒田緩和の影響力が少なからずあったと言えそうだ。 -------引用ここまで------- 思い起こせば、アベノミクスにより日本は、“とりもどす“どころか、ますます、取り返しのつかない泥沼にはまっているように見える。金融緩和によるインフレターゲットは完全に失敗し、賃金が上がらない一方で、安い円のために、悪性の輸入物価高に陥っている。 私はアベノミクスを支持したことは自慢ではないが、一度もない。だが、アベノミクスの失敗の影響は、一国民としてモロに受けている。アベノミクスの意味すら、理解できていないB層にも迷惑している。 それはともかく、気になるのは、日本の在野の経済政策論には、日銀の国債引き受けを前提にした、国債発行即ち借金財政により、財政出動して、需要を創出すべし!というギロンが強いことだ。 このロンリは、いくら国債を乱発(借金)をしても、国内購入者により消化される形で、海外勢からの借り入れに頼るのでなければ、デフォルトの心配は一切ない、ということをいう。国の借金は、企業を含む国民の資産である、と。要は、一国の経済をバランスシートに見立てたロンリである。このロンリは、国の借金は徴税によって担保されているから、ダイジョウブとも言う。 だが、私はこのロンリは正当とは思えない。本来、国家運営の王道は徴税即ち税収によるべきである。家計でも、企業でも、潤沢なキャッシュフローを有する無借金経営が理想だ。私は、小市民としてそう信じている。国家は、いくら借金をしても、つぶれない、などというアヤシイハナシは、果たして経済政策に値するのか、甚だギモンだ。 そもそも国債日銀引き受けによる金融緩和はアベノミクスそのもので、結果、円安という国益の大暴落を引き起こしたではないか? 国の借金は国民の資産みたいな、仮想のバランスシート論もウサンクサイ。私にとっては、資産とは、極論だとは思うが、すぐに換金して、使用出来る流動性資産即ち現金のみ、という信念である。だから、換金できない(すぐに売れない)アメリカ帝国国債みたいな債権をいくら持っていても仕方ないと考えている。だから、私は日本は世界最大の対外純資産国というロンリにもイカガワシサを感じる。 これは小市民的肌感覚だが、そうした感覚から遊離した経済政策論は信用出来ない。 日本人は輸出立国の名の元に、あまりにも円の価値を下げることに無頓着でありすぎた。今や、輸出関連企業のみが円建て決算で史上最高益などと言ってるだけで、庶民は安い円のための輸入物価高に苦しんでいる。 経済政策は、どうしたら円高に出来るのかに取り組むべきだろう。遠回りのようだが、短期的には、ウクライナとイスラエルの停戦、賃上げによる需要喚起、長期的には海外生産から国内生産への転換、教育研究による産業競争力の強化といったことにより、国内市場を活性化することが大事ではないか?
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日本は円安ドル高傾向が続いているから、貿易での輸出競争力が高くなるハズだが、輸出は伸びていない。
https://www.dlri.co.jp/report/dlri/339963.html#:~:text=%E7%B5%90%E8%AB%96%E3%82%92%E5%85%88%E5%8F%96%E3%82%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81OECD,%E3%83%89%E3%83%AB94.6%E5%86%86%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82
海外生産が増えたことによる円安メリットの低下もあるだろうし、日本の自動車メーカーの不祥事による日本のブランドイメージの低下、コロナ禍での貿易低下等様々な要因があるだろう。
だが、いずれにしても、現実として輸出のための円安歓迎という奇妙なロンリは通用しなくなったのではないか?
海外では、安いのに買われなくなった日本製品という現実。悲惨なハナシではないか?
今や円安は日本の国力低下の象徴と言ってよいと思う。購買力平価により、国力を図るなら円安の影響がモロに出てくるというわけだろう。
円安の傾向が定着したのは、アベノミクスの“三本の矢“の一つ、黒田日銀総裁による金融緩和以降だと言う。上記レポートからの引用。
-------引用ここから-------
ところで、いつから日本円の大幅な割安状況が生じているのだろうか。購買力平価と実際のドル円レートのギャップは、2014年からずっと日本円の割安状態になっている。プラザ合意の1985年から2013年までは割安ではなかった(図表2)。そう考えると、日本円の割安はすべてが日銀のせいではないとしても、黒田緩和の影響力が少なからずあったと言えそうだ。
-------引用ここまで-------
思い起こせば、アベノミクスにより日本は、“とりもどす“どころか、ますます、取り返しのつかない泥沼にはまっているように見える。金融緩和によるインフレターゲットは完全に失敗し、賃金が上がらない一方で、安い円のために、悪性の輸入物価高に陥っている。
私はアベノミクスを支持したことは自慢ではないが、一度もない。だが、アベノミクスの失敗の影響は、一国民としてモロに受けている。アベノミクスの意味すら、理解できていないB層にも迷惑している。
それはともかく、気になるのは、日本の在野の経済政策論には、日銀の国債引き受けを前提にした、国債発行即ち借金財政により、財政出動して、需要を創出すべし!というギロンが強いことだ。
このロンリは、いくら国債を乱発(借金)をしても、国内購入者により消化される形で、海外勢からの借り入れに頼るのでなければ、デフォルトの心配は一切ない、ということをいう。国の借金は、企業を含む国民の資産である、と。要は、一国の経済をバランスシートに見立てたロンリである。このロンリは、国の借金は徴税によって担保されているから、ダイジョウブとも言う。
だが、私はこのロンリは正当とは思えない。本来、国家運営の王道は徴税即ち税収によるべきである。家計でも、企業でも、潤沢なキャッシュフローを有する無借金経営が理想だ。私は、小市民としてそう信じている。国家は、いくら借金をしても、つぶれない、などというアヤシイハナシは、果たして経済政策に値するのか、甚だギモンだ。
そもそも国債日銀引き受けによる金融緩和はアベノミクスそのもので、結果、円安という国益の大暴落を引き起こしたではないか?
国の借金は国民の資産みたいな、仮想のバランスシート論もウサンクサイ。私にとっては、資産とは、極論だとは思うが、すぐに換金して、使用出来る流動性資産即ち現金のみ、という信念である。だから、換金できない(すぐに売れない)アメリカ帝国国債みたいな債権をいくら持っていても仕方ないと考えている。だから、私は日本は世界最大の対外純資産国というロンリにもイカガワシサを感じる。
これは小市民的肌感覚だが、そうした感覚から遊離した経済政策論は信用出来ない。
日本人は輸出立国の名の元に、あまりにも円の価値を下げることに無頓着でありすぎた。今や、輸出関連企業のみが円建て決算で史上最高益などと言ってるだけで、庶民は安い円のための輸入物価高に苦しんでいる。
経済政策は、どうしたら円高に出来るのかに取り組むべきだろう。遠回りのようだが、短期的には、ウクライナとイスラエルの停戦、賃上げによる需要喚起、長期的には海外生産から国内生産への転換、教育研究による産業競争力の強化といったことにより、国内市場を活性化することが大事ではないか?