第5号 2012.9.18発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・
小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、
AKB48ブームから現代社会を掘り下げる(本当は新参ヲタの応援記!?)
「今週のAKB48」、よしりんの愛用品を紹介していく「今週の一品」、
漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと
紹介する「よしりん漫画宝庫」、『おぼっちゃまくん』があなたの
人生相談に真剣回答!「おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに
生きるぶぁい~」、読者との「Q&Aコーナー」、秘書による
よしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。
(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「飯舘村なんてなんのその!」放射能に汚染され人が住めなくなった
「国土」には見向きもせず、尖閣諸島に上陸して悦に入る「原発推進
派」など、「保守」でも何でもない!!今週の『ゴーマニズム宣言』
「真の保守こそ『たかが電気』と言わねばならない!」は必読!
※衝撃の「あっちゃん合コンで泥酔&号泣、お尻丸出し事件」のショック
から漸く立ち直ったよしりん。AKB48の恋愛禁止ルールと「週刊文春」
について語ります。
※今週の『おぼっちゃまくん人生相談』には、なんとあのキャラが
特別登場!「SKE48松井玲奈と結婚したい!」という若者の相談を、
よーしゃなく斬る!
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第6回
「真の保守こそ『たかが電気』と言わねばならない!」
2. 今週の一品・4品目「斬新なメガネ」
3. 今週のAKB48・第6回「恋愛禁止ルールと週刊文春」
4. おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに生きるぶぁい~
第5悶&第6悶
5. よしりん漫画宝庫・第5回「『厳格に訊け!』②厳格の原点」
6. Q&Aコーナー
7. 今週のよしりん・第5回「『永久推しメン』と『一推し』の違いとは」
8. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
9. 読者から寄せられた感想・ご要望など
10. 編集後記
第6回「真の保守こそ『たかが電気』と
言わねばならない!」
坂本龍一が反原発デモに参加して「たかが電気」と発言したらしい。
これを鬼の首でも取ったかのように批判したり、揶揄するのが、
「原発推進ブラボー」の自称保守派である。
つい先日もビートたけしが『TVタックル』(9.10)で、「お前は
テクノであんだけ電気使ってYMOで儲かったくせに、なに言ってんだ!」
と笑っていた。
確かに瞬間的にそのような批判が浮かぶことは否定しない。わしも
この発言をテクノポップで一時代を築いた坂本龍一が言うと、自称保守派
から袋叩きになるからまずいなと懸念した。
やっぱり「脱原発」を言う者たちは左翼であって、現実的ではない、
空想的だとレッテルを貼られかねない。
ちなみにビートたけしは震災前、『新潮45』(2010年6月号)で、
こう発言していたことを特筆しておく。
「原子力発電を批判するような人たちは、すぐに『もし地震が起きて
原子炉が壊れたらどうなるんだ』とか言うじゃないですか。ということは、
逆に原子力発電所としては、地震が起きても大丈夫なように、他の施設
以上に気を使っているはず。だから、地震が起きたら、本当はここへ
逃げるのが一番安全だったりする(笑)。でも、新しい技術に対しては
『危険だ』と叫ぶ、オオカミ少年の方がマスコミ的にはウケがいい」
やれやれ、ビートたけしは「地震が起こったら、原子力発電所へ
逃げるのが一番安全」とまで言ってたのだから、本来、原発を語るときは
もう少し後ろめたさがあってもいいはずだろう。
坂本龍一を嗤う資格はあるまい。
コメント
コメントを書く(ID:27537769)
ライジングには、新聞やテレビ報道が伝えない(隠している)情報が、常に盛り込まれています。役立たずの報道機関に、国民が欺かれないためにも、多くの読者を獲得してほしいものです。ライジングを読むことで、メディアリテラシーの力がつくことは必至です。次回も期待しています。愛知県より応援しています。小林さん、スタッフの皆さん、頑張って下さい。
(ID:932410)
遅れてしまいましたが、コメント書かせていただきます。
今週の「ゴー宣」は原発関連、面白かったです。ビートたけしさんは原発擁護ですか。
この人の映画作品「座頭市」は面白い映画ですし、毒舌もなかなかの人なんですけど、なんだかな~と
思ってしまいます。
坂本さんはサヨクかもしれませんが、「郷土」を考えての「たかが電気」発言は簡単に馬鹿にはできませんね。
一番興味深かったのが、「戦後レジーム」ですね。そういう事かと本当に勉強になりました。
今の原発推進も「経済至上主義」を未だに見続けている幻想からきているものだと思いました。
坂を下りる時なんですけどね。なぜ誰も気づかないのでしょう。
「AKB論」も面白かったです。あっちゃんも「聖」を離脱したから、あんなことになっちゃたんですね。納得です。
次回のライジングも楽しみにしてます!
(ID:13511228)
小林先生、みなぼんさん、スタッフの皆様、こんばんは。お疲れ様です。
24日付けの道場ブログ、小林先生の『脱原発論』こそがわしの覚悟である!を読み、ここ数日感じていた虚無感と、小林先生が全霊をかけて訴えて下さっていることをどうにも無視できず、パソコンに向っています。
「3号機プールに鉄骨落下」くらいの事故ではもはや大きなニュースにもなりません。私も、再び国土を失うような大きな惨事が繰り返されなければ、人は「コト」の大きさを実感できない生きものなのかもしれないと思い始めています。有事に関してもそうですよね。
人が、自然や民族や国家、果ては地球というものをどう「扱うか」を見誤ったとき、見えないチカラのようなものが人に学ばせるため、4号機の核燃料プールを支え続けることをやめることだってあるのではないか、と思ってしまうのです。‥こういうことを言うと、“電波”とか言われて一笑に付されてしまうのですが。。そういえば“オカルト”とも言われましたっけ(笑)。
戦争論、天皇論、全てのゴー宣における提言の中で、先生は「情と理」を説き続けてくれました。しかし「神は死んだ」とするニーチェの言葉を誤読する人がいるのと同じほどに、「反感」をもって拒絶されているのも事実です。大真面目に思うのですが、人類の長い歴史の中で「聖人」に列せされる人々のほとんどが迫害を受けたのち、何百年も経ってから讃えられるというのが歴史の常です。科学分野でもコペルニクスやガリレイなどへの認識もそうです。私はここで先生を「永久の推しメン」として、堂々と推すばかりですが★
うーん。“2012年アセンション説”なんて笑ってましたが、実際問題、一国家の終わりだったらもっとリアルに危機は差し迫っている‥のが「今」なのではないかと考えてしまいます。少し前のブログで先生が『脱原発論』の発売を前に“ノアの箱舟”に例えて言われた一言、(正確でなかったらすみません)「アニマルではなく、善良な人々を乗せようと思う」が深く心に刻まれています。意識改革のようなものが行き渡らなかった結果、自分達が選んでしまった「退廃」や「終焉」のようなものを迎えたとしたら、最後まであきらめようとしなかった個人の自我レベルでの「在り方」でしか救いはないのかもしれない。。とさえ思うのです。
一人でも多くの人々と、融和した希望の未来に生きたい。
それだけが願いなのに、大きな愛を受け取ろうとする人があまりに少な過ぎる。
皆、“愛”を信じていない。愛することも愛されることも怖れている。
そう感じてなりません。
先生が危険分子だなんて(笑)
大き過ぎて、受け止めきれないし、認めたくもない。
残念過ぎます。
「時間はあまりないかもしれない」と思いながら、私も『ばかやろ――――――っ!』と思っています。