第41号 2013.6.11発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、AKB48ブームから現代社会を掘り下げる(本当は新参ヲタの応援記!?)「今週のAKB48」、よしりんの愛用品を紹介していく「今週の一品」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「今週のAKB48」では、今年の選抜総選挙の問題点を掘り下げる!AKBから「本気(マジ)」は失われたのか?「総選挙はお祭り」で良いのか?今回の結果は、本当に「ヲタの民意」なのか?ブログでは決して書けない本音も織り交ぜて、徹底分析!!
※今や、企業もマスコミも官公庁も抗議を恐れ謝罪させるネトウヨ。首相である安倍晋三が褒め称えるネトウヨ。果たして、彼らの真の正体とは?今回は特別に漫画も掲載!これを読めば、ネトウヨを恐れる、ましてや褒め称えることがいかに恥ずかしいことなのかが明白に!!
※「よしりん漫画宝庫」、今回から取り上げるのは、「毒々しさ」という点において、他の作品から完全に頭抜けているという『世紀末研究所』!「ブレーキをかける人が、誰もいない」状況で描き進められたこの作品、果たしてどこへ行ってしまうのか!?
【今週の目次】
1. 今週のAKB48・第31回「AKBの本気(マジ)を崩壊させた、バラエティのライト層の『お祭り』気分」
2. ゴーマニズム宣言・第43回「ネトウヨの正体は『絶対弱者』の群れ」
3. しゃべらせてクリ!・第3回
4. よしりん漫画宝庫・第41回「『世紀末研究所』①やりたい放題の毒々作品!」
5. Q&Aコーナー
6. 今週のよしりん・第40回「わしって変な人じゃない!」
7. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
8. 読者から寄せられた感想・ご要望など
9. 編集後記
第31回「AKBの本気(マジ)を崩壊させた、バラエティのライト層の『お祭り』気分」
わしは指原莉乃のアンチを自認している。
だがなかなか信じてもらえなくて、中森明夫はわしのアンチを「饅頭こわい」だと言う。
秘書から聞いたが、小林よしのりは本当は指原が好きなんだと、一部ネット住民も言ってるらしい。
フジテレビの特番で、指原に「ばかやろー」発言をしても、まだ指原との絡みが微笑ましいと言ってる者がいる。
その一方で、アイドルに「ばかやろー」とは何ごとだと怒ってる指原のヲタもいるという。
笑ったのは「地上波で女の子に暴言を吐いたからもう小林は終わりだ」とか、「他局の番組名を出すほど、頭に血が上っていたのか」などと非難してるネット住民もいるらしい。
申し訳ないが、わしは「テレビの世間」や「新聞の世間」や「ネットの世間」を気にして発言するようなへタレではない!
普段、テレビを目の敵にして、ネットこそが規制のかからない真のメディアだと言っているネット住民が、「テレビの世間・空気を読めない小林よしのりは終わった」と非難してるのは滑稽だ。
わしはテレビだろうが、ネットだろうが、本音を言う!
世間の非難など気にしないし、悪人上等である!
フジテレビの特番のコメントのために、会場に居残りさせられている間、小さなモニターでテレビの様子を見ると、どうやらスタジオでは総選挙の会場に漂う白けた空気を無視して、「これはお祭りですからね」という合意形成が行われ、「おめでとう」を連発している様子が伝わってきた。
やっと司会者から、会場でぼけ~~~~っと待たされているAKB評論家の面々(わしってそんな変な肩書じゃないけど)に声がかかり、各人が建て前の祝福コメントの態度を崩さず、テレビの世間体に合わせて発言している。
そんなおためごかしを、ぶち壊してやりたくなるのが、わしの性分なのだ。
そして実際に、指原莉乃の謙虚ぶる態度の中にも、嘘が潜んでいることをわしは見抜いていた。
だからわしの不満表明に対して、指原の「1位は1位なんですいません」の本音の反論が出現したのだ。
「1位は1位なんですいません」という言葉に、どんな本音が隠されているのか?
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コメント
『今週のAKB』を読んで、さっしーに対する「バカヤロー!」という反射的に出た言葉の中に様々な分析があったことに驚くとともに、改めてさっしー1位の脅威を認識し、お灸を据えるために絶対次回のシングルは買わないと決意しました。(でも、次回のシングルは音頭とか楽しそうでいいな〜欲しいな〜と今から誘惑に負けそうになってますorz)
また、前回の感想で宮澤佐江ちゃんのスピーチを絶賛したのですが、よしりん先生のブログやみなぼん編集長のコメント、ライジングの感想を見て、中国の反日感情や本人のこれからの可能性を考慮せずに軽率な発言をしてしまったと反省しました(~_~;)
もし、握手会に行くことがあったら宮澤佐江ちゃんの所に行って、AKB1本で頑張ろうよ!と説得したいと思います。
あと、よしりん先生が『AKB論(仮)』で、AKBに関する言論活動を卒業されるとブログで拝見しショックを受けたんですが、その場合ライジングの『今週のAKB』も終了になるのでしょうか?
最近はそれが気になってしょうがない状態です(^^;;
ライジング読者としてのマイノリティ・レポートになりますけど・・・。
私は宮澤佐江ちゃんのスピーチには感動しました。
あとは運営(大人)が悪役になって「鈴木まりやと一緒に宮澤佐江をAKB専任」と決断するべきだと思います。
中国というのが無理があった。SNH48からは距離をとって欲しいです。
あと指原莉乃について。先日放送された番組で指原は、
「1位とったぞ!なめんなよ、バカヤロー!」」
と吠えたらしいですね。 私は、スッキリした気持ちになりました☆
「よく言った!」とすら思う。
指原は、1年間、頑張って頑張って「ヒール役」に徹して欲しいです。
今年のAKBドキュメンタリー映画で指原がHKTのメンバーに対して「私を踏み台にして欲しい」と言った言葉、私は“信じている”ので、きっとやってくれると思っています。絶対、ヘタレるなよ!(笑)
その上で、来年は、まゆゆ・さや姉・はるっぴに投票します!
AKBにマジを取り戻す!
だから指原には入れないです(笑)
だけど、次の指原センターのシングル、私は3タイプ買います!
嗚呼。私はランジング読者としてマイノリティ一直線になってしまった(ToT)
でも、AKBに関してだけは“盲目的主観”でもいいですよね?
自分のマインドで動く転がる石になりたい。
こんばんわ。次回のゴー宣道場のテーマについての提案です。
次は「新しい時代の男女関係と天皇・皇室のあり方」でどうでしょう?
男尊女卑の思想が男系優先の保守派の思想家の一部に根付いていますが、かといって戦後民主主義でアメリカによってもたらされた男女平等の思想も行き詰まっているように思えます。男女間の関係が歪になってきていることが、婚活をしても結婚相手に巡り会えない高学歴の働く女性を量産してるし、あるいはDVや養育放棄みたいな家庭内の問題を生む原因になっているのではないのでしょうか?
また雅子妃殿下がいわゆる「キャリアウーマン」とされた世界から皇室に嫁がれて適応障害を患われたことは、進歩的な近代の夫婦関係のイメージと日本古来の夫婦関係との間にずれが生じたことも無関係ではないと思います。
男尊女卑と男女平等の二択しか今の日本の男女関係はない、ようなイメージを大衆は持ってるような気がします。どちらも不完全なモデルだと私は思っています。
男尊女卑ではなく、かといって男女の完全な平等ではなく、序列をつけ主従関係を明らかにしてお互いがお互いを尊重しあえる男女関係のひな形を作る必要があると思うし、ゴー宣道場が先鞭を切ってモデルを提示してもいいのではないのでしょうか?
私はゴー宣道場がある第二日曜日は毎月イベントでの路上ライブなので、参加できませんが一人の良き観客として提案します。
(ID:1763943)
今回も振り幅の広い内容、楽しませていただきました!
AKBの総選挙については、3位が確定した瞬間の会場と大島優子さんの反応がすべてを物語っていたように思います。
終了後の妙な空気の中「バカヤロー」発言をされたよしりんはさすがです。
原発が薬害エイズ問題に通じていたように、ネトウヨ問題ではどうしても差別論を思い出してしまいますね。
また、日常に還れなくなってしまったという意味で脱正義論を思い出す部分もありますし。
全部つながっているのですね・・・
そういえば最近関西ローカル番組で憲法96条改正問題の議論になった際、松尾貴史さんがよしりんとまったく主張をされていて、「もしやゴー宣読んだ?」と思わせるほどの内容でした。
それに対して江本孟紀氏は「自称保守」の典型のような主張を繰り返していましたが・・・
これからも日常に足を付けることを忘れずに、真剣さと遊びのバランス感覚を保ちながらゴー宣を楽しみたいと思います。
あ、あと、鷲尾さんの質問に思わずニヤリとさせられました(笑)