私は石川県出身ということもあり、北国新聞の欄「北風抄」に定期的に寄稿している。ここに、「パリテロ攻撃.米国加州銃乱射事件、西側の強行姿勢(総括)、-テロとの戦いは失敗する」論評を寄稿したので、それを掲載する・
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11月13日パリのコンサート劇場などでのテロ攻撃で130人以上の人が死亡した。米国カリフォルニア州サンバーナディーノの福祉施設で12月12日、銃乱射事件が発
生し、14人が死亡した。
こうしたテロ行為をうけて、西側諸国がイスラム国攻撃の姿勢を強めている。
11月15日、フランス軍はシリアにあるイスラム国拠点に空爆をした。ドイツ政府
は12月1日、「イスラム国」掃討作戦に参加し、戦闘機や空中給油機、最大で1200
人の兵士を派遣させる計画を閣議決定した。英国下院は12月2日、「イスラム国
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コメント
民主主義とは未熟なものを批判し尽くしてダメにするシステムのことなのか?それはただ現代人の性癖なのか?決してその批判の矛先には自分自身は入っていない。自分は自分の批判の目から除外してターゲットをボコボコにする大衆。マスコミ。知識人。
未熟なものを守りたいのは、自分自身が未熟者だからということと、気が熟せば批判される人間出はなくなるからだ。君子豹変という言葉の意味を誤解している現代人だ。
西側メデイアが騒いでいる西側諸国のテロとの戦いは失敗するということは孫崎先生のご意見と同じです。その理由は次の通りです。
パリ襲撃事件、米加州銃乱射事件は米国の「偽旗作戦」であるということが西欧諸国でインタネットや口コミで激しい勢いで広まりつつあるように感じます。そのことは米国、イギリス、フランス、ドイツが正式な地上部隊をシリア、イラクに派遣する正当性を欠くということになります。西欧諸国がそうなれば、サウジやカタールやヨルダンやトルコが正式な軍隊をシリアやイラクに派遣することも出来ません。
米国とイスラエルとトルコはISISといういかがわしい国を創ったことによって逆にその周辺事態の収拾に堂々と乗り出すことが出来なくなっています。
続き
>>9
今後、トルコや周辺の親米国家がゲリラをイラクやシリアに侵入させるでしょうが、それに応じてイランが本格的にシリアとイラクの正当政府を支援し始めます。ロシアも早晩イラク政府の要請で応じるでしょうから、シリア、イラクの安全保障はロシアが担うことになるでしょう。
米国の中東支配の遠大な計画はISISというお化け国家を創ったことにより破綻しつつあるのです。ロシアの民間機のシナイ半島上空での墜落。シリア上空でのロシア戦闘機のトルコに依る待ち伏せ攻撃。これら二つの事件が米国の指示に基づくものであるということは冒頭に触れた二つの偽旗作戦同様西欧ではインタネット、口コミで広がっています。これらは米国のロシアに対する挑発です。ロシアはパールハーバーを行った日本と違います。米国の挑発には乗って来ません。逆に地中海のシリア沿岸はロシア海軍の制圧するところとなってしまいました。
英国、フランス、ドイツの国民は賢いですから、ロシアのバックに中国が付いたことによりロシアを攻めることは現実的でないと考え始めているようです。そういう事情に疎いのは米国と日本の民衆のようです。
日本の米国の好戦性を高く評価する人には気の毒だが、米国と日本が孤立化の道を辿りつつあるというのが西側独立系リベラルのジャーナリズムの観測です。私もその観測に同感です。
唯一つ、私が大いに心配するのは中東で行き詰まった米国を救済する意味で日本が中国を挑発するのではないかということです。トルコのエルドアンみたいなことを若し日本がやれば、中国のお返しは10倍返しになって跳ね返ってくるでしょう。中国には先の戦争から来る恨が溜まっていますから。
(ID:18367902)
問題は宗教でなく差別だ」
この世の中には、さまざまな差別がある。様々な差別はあっても、皆が許容できる範囲であれば、社会に対する不満が充満する。不満が充満しても、社会が少しずつでも受け入れる方向にあれば、多くの人は許容しながら、己の復活の機会を辛抱強く待つことができる。問題は、許容する度量が社会になく、富める者と貧しい者の格差が天文学的になり、貧しいものを見捨てるようなことになれば、貧しくとも集団となって、社会を攻撃する方向に向いていくことが避けられない。
人間の生きることの基本であり、宗教の基本原理である「普遍的絶対性」に、西の指導者たちは、目を開くべきであり、孫崎さんのお話のように、「混乱紛争を武力で圧殺」しようとしても不可能であることに気付くべきでしょう。何代も差別の生活を強いられ、戦争に身をさらされ、いつ死ぬかわからない瀬戸際におかれた人間の生きるしぶとさは、いったん火が付くと止められない怖さを思い知らされることが、来ないとは言えない.
例えが悪いかもしれないが、人間のがん細胞が、貧者の集団と理解すれば、貧者たちをどのようにしていけばよいかわかることであり、一気に薬で攻撃すれば、がん細胞は他に転移していくのです。前立腺から膀胱に、膀胱から大腸に、大腸から肺に転移する恐ろしい病気の蔓延現象が起きることと同じです。