孫崎享のつぶやき

平和への天皇陛下の発言(平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法)を見たくない人がいる。

2015/05/25 06:13 投稿

コメント:17

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A: 私は、最近、講演でしばしば、天皇陛下の言葉を引用する。

1:天皇陛下会見(20131223日朝日)

戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています」

2:2015年、新年に当たり「天皇陛下のご感想」

 「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。」

B:こうした発言を歓迎し

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コメント

>>14
tako2008さんへ

平和と再軍備、この問題が提起されたのが、私の中学1年の時でした。担任の先生が、「戦争で多くのものを失い、他国の多くの方たちに多大の損害を与えました。私たち一人一人が相反する平和と再軍備に向き合わなければならなくなっています」と話され、私はよく理解できなかったが、B29爆撃機爆弾投下によって、少年Hの映画と同じよう空が明るくあちこちで爆弾の落ちる音が心の中に響き渡りました。父が不在で、母が妹を背負い、姉、弟と必死に農道の土管の中で、背を丸めながら朝までじっとして避難していたことを思い出します。父は、学徒動員の生徒と防空壕に避難していましたが、学生を守る形をしていて、焼夷弾の火による大きなやけどが残りました。私は、やけどについて細かいことを知りませんでしたが、60年たってから同級生の女性から聞きました。私たちには、まだまだ戦争というものが、兵士だけでなく、家族を破壊するものであり、世界のあちこちで戦争が絶えないのを思うとき、なんとしても対話によって、戦争は避けるべきだという気持ちが湧いてくるのです。私たちの生命を守る自衛を目的とする自衛隊は絶対に必要でありますが、米国と行動を共にして、世界のどこに行っても攻撃できる攻撃力を備えることは、積極的平和主義といっても、私には欺瞞の言葉であり、9条の意図している平和とは全く次元が違ったものにしかとらえられないのです。軍事力で相手を威圧し攻撃する大国のありかたに対する是非は難しい問題でありますが、少なくとも日米同盟下にある日本は日本より弱い国々を攻撃するなど絶対に避けなければならないことであり、米国と一体化を目指す集団的自衛権には反対です。したがって、体験者の一人として、戦後憲法の見直しには反対なのです。責任論が、日本では個的責任を問うことなく、集団的責任論が支配する特殊な国であり、集団無責任体制がとられてしまうことです。このように民主主義議論の重要性が育っていない国の実態を直視することから始めないと、必ず同じ過ちを犯すのです。

No.16 115ヶ月前

 町田市の孫崎さん講演中にヤジが飛び,退席を求めた件はその通りの処置と考えます.出来れば退席を求めるとともに,咄嗟にはなかなか出来ないと思うのですが,このような時「名前を名乗りなさい」とその人物に名前を名乗らせる事が案外に良好な対応方法のことを知っています.単なる悪質なヤジの部類は匿名性がポイントなので名前を名乗れないことがあります.ネット上の匿名投稿や都議会や国会でのセクハラヤジと似ています.名前を名乗ることがあれば判断材料となり,場所とタイミングをわきまえた話の余地も少しはあろうと言うものです.

>>9  の「mahito」 氏

 会場参加者に日本共産党の方がいて,その見解の投稿は良いこととですね.左翼・右翼(左派・右派)と言う言葉は,何か特定な固定概念の当てはめ感があり好きではありませんが,もし左翼と表現した場合は,偏見が作用すれば現時点では日本共産党がその代表と受け止められてしまう事となりそうですので,孫崎さんのメールマガジンへの実名コメント投稿は良いことと考えます.可能ならばもし知り合いの方々が当日の会場内にいたならば協力を求め,孫崎さんに退席を求められたヤジ発言者の背景やその心情がわかれば,世の中の状態を理解するひとつの手がかりとなりますので,単発の投稿ではなく是非とも続報をコメント願いたい.

 左翼・右翼(左派・右派)などの表現は,表現するその人の立ち位置によって相対的に変化してしまうので,孫崎さんの言われるひとつにまとまらなければならないこの状況下では,その表現を「左派=平和希求派=平和派」「右派=戦争好戦派=戦争派」のように,皆さんが呼び方・概念を変えていただけると,学問的に興味のない者としては,かなり抵抗が軽減してまとまりやすいと考えるのですが如何でしょうか.このコメント欄に投稿する知識水準の高い方々には,その孫崎さんメール内容の論評に加えて,この日本の危機的状況を如何にすれば良い方向に直すことが出来ると考えているのか,例えば辺野古基金のようなその具体的方法・アイデアを一つでも二つでも提案していただけると,より一層楽しくなるのだが如何か.孫崎さんは今出来ることを精一杯提案実行しています.

 孫崎さんの言葉の中で少し指摘したいのは「天皇陛下」と表現している点がある.天皇が「陛下」のであれば国民は「臣民」となってしまうので,国民主権の「民主主義」とは少しずれてしまう.特に,この「陛下」とか「○○さま」と言う表現は,一定の意図を持って(持たされて?)マスメディアが国民に浸透させようとして来たものに見えるので,個人的には使用はしたくない.

 これまでの職務を考えれば孫崎さんのその用語使用はうなずけるのだが,聡明な孫崎さんが常用的に使用するとしたら??感が生じてしまう.もっとも書籍などを拝見する限りではケースバイケースで使い分けているので,そのように私は受け止めているのだが,もし平和と民主主義を希求する平和派(左派)と言う方が抵抗を感じるとしたら,悲惨な被害を被りその戦争責任を取ることのなかった天皇を,民主主義下の現在でも「陛下」と位置づける,その用語使用の点がひとつの抵抗理由かも知れない事を指摘したい.(2015年5月26日)

No.17 115ヶ月前

>>16

貴重なご体験を聞かせて頂きありがとう御座います。

小さい頃は、私も祖父やその友人から戦争の体験を聞かされました。
しかし、どこか遠い世界の話のようでした。

我が国が再び戦争に関わっていくという現実が身近に近づいてくると、
体験を聞けたことの貴重性を再認識する次第です。

>このように民主主義議論の重要性が育っていない国の実態を
>直視することから始めないと、必ず同じ過ちを犯すのです。

仰る通りです。

原発事故にしても、責任の所在が曖昧にされ、特に政治家は、
誰も責任を取ろうとしなかった。

私は、憲法改正は対米自立のためには不可欠だと考えておりますが、
「順序」を間違えると、大変なことになる、とも危惧しています。

国力の低下した米国は、自分達の世界戦略に日本を利用することを
狙っており、憲法9条はこれを阻止するための防波堤になっています。

しかしその防波堤も、米国の圧力の前に無力化されようとしている。

宗主国の意思が、一国の最高法規をも超えるという、深刻な事態を
まず国民が認識しないといけません。

民主主義、それ以前に立憲主義が機能していない。

No.18 115ヶ月前
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