「スズメやチョウの減少が意味するもの~」(時事)
「モニタリングサイト1000」の愛称で呼ばれる環境省の「重要生態系監視地域モニタリング推進事業」が4期20年を経過、スズメやノウサギ、ヘイケボタル、イチモンジセセリといった里地里山の動物の減少傾向が報告された。
 モニタリングサイト1000は2003年から始まり、高山帯、森林・草原、里地、砂浜、サンゴ礁など8タイプの生態系を対象に、全国約1000カ所の調査地(定点サイト)で100年にわたり生物群集や自然環境の変化を定量的に継続調査する事業である。その目的は、各生態系に生息する生物種の構成や各種の増減の変化などをいち早くとらえて、適切な自然環境保全施策につなげることにある。
 里地調査では、4382種の調査対象の動植物が記録され、その中には環境省のレッドリスト掲載種(以下、レッド種)が338種も含まれることから、里地里山地域があらためて日本の「生物