私は羽生善治氏の著作はかなり読んでいる。
厳しい勝負の世界で、長年、第一人者の座を自らの力で持ち続けるのは大変なことである。
『捨てる力』で気になった記述を記してみたい。
・将棋では自分が蒔けたことを誰のせいにも出来ない。そのため自己を律する心、
・根っこにあるのは、自分で決めたことを思い切ってやること。「運命は勇者に微笑む」。小学生に「挑戦する勇気」。
・相手に個性を引き出してもらいながら自分の可能性に挑戦、
・「通用した」は事実ですが、これからも通用するかわからない。通用したものと違うやり方を見つけること、「今は最善だけれど、それは今の時点であって“今”はすでに過去」
・守りたければ攻めなければいけない、負けない手をさしていても勝つことは出来ない。
・時には、ブレーキから足を外してガムシャラに「行け!」が必要
・敗北に対してどうやってダメー
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コメント
>>5
younghopeさん。確かにおっしゃる通りです。孫崎先生の狙いは将棋の話じゃないと思いますね。将棋の話に入り込んで失礼しました。
以下は私の独断です。孫崎先生のいくつかあるテーマの一つが外交や戦争を進めるにあたって情報が先か、戦略が先か、どちらなんだ、という疑問に解答をどう与えるか、だと考えます。孫崎先生は戦略を優先すると正しい情報が歪められることがあり、情報が戦略の上位にあるべきだとのご主張をお持ちだと思うのです。外交はゲームの一種でもありますから、ゲームである将棋の大家である羽生さんの箴言を興味をもってご覧になっていると思うのです。
ただ、私の頭は粗雑ですから、残念ながら、羽生さんの箴言が外交ゲームにどう絡むのかコメントする能力を持ち合わせていません。そんなことから電脳の話に入り込んじゃいました。
>>8
情報が戦略に先行するのは、「問題解決の基本」ですね。
情報システムの構築にしても、まずは現状分析による現行業務や
既存システムにおける問題点の把握から入ります。
それでから問題の解決方法を考案し、実現および運用方法を検討する。
技術論文にしても、特許明細にしても、書き出しは既存技術(手法)
の問題点を挙げるところ(現状分析)から入りますしね。
ただ、実は深い意味はなく、先生がただ将棋がやりたくなった
という理由だけだったりして・・。(笑)
>>8
天邪鬼というか、常識的な物の見方考え方にとらわれることを嫌い、人と違った物事の本質を見るように努めています。人の書いたものをそのまま己の考え方とするのを嫌っているわけは、何故なら、起点に偏向性があり、発展性が乏しく、書いた人の思考領域に停滞することになってしまうからです。私の物の見方考え方に基づきつぶやいただけですが、私の思考性に付き合っていただき恐縮しています。ありがとうございました。
(ID:2197362)
小さい頃将棋をやっていたので羽生の強さはよくわかります。長い間王者であり続ける羽生は天才と称されて当然です。ただ少し思うのは、羽生が10代の頃羽生世代の森内や佐藤と「チャイルドブランド」といわれて、中原や米長たちを蹴散らかしていました。彼らの将棋は深い読みに裏打ちされていて、「〜流」と称される個性豊かな将棋をデジタル脳が駆逐していったのです。今の若い人の将棋は概して強く、あの世代の人間は絶対に太刀打ちできません。データーは蓄積され、情報についていけない人間は勝てません。そしていまやコンピューターソフトがプロを脅かす時代です。羽生や森内や渡辺といった超一流が敗れる日もそう遠くはないかと思います。そういう時代に羽生がこういう本を書くというのが、なんというかある意味感慨を感じます。いいとか悪いとかそういうことではありません。
ゲームと人生は違います。ゲームにはルールがあり勝ち負けがあります。原理的には、先手必勝か後手必勝か最善を尽くせば引き分けか、結論は決まっています。でも人生には勝ち負けはなく、また何が最も大切なのかも人によって違うでしょう。羽生は「将棋人生」から抽出したエッセンスを言葉にしたのだと思います。なんというかゲームのような人生からは早く卒業すべきだと思いますね。