私は今、『豊饒の海』を読み返している。契機は三島由紀夫のアイヴァン・モリスへの手紙である。
彼はモリスへの手紙で「これはあなたへの小生の最後の手紙です」と書き、あわせて、「小生はそれ(『豊饒の海』)に、小生が感じたすべてを表現しました。小生は、自分の文武両道を実現するため行動するまさにその日、小説を書き終えました」と記載している。
三島は1970年11月25日陸上自衛隊の益田東部方面総監を監禁し割腹した。この日、『豊饒の海』の第四部『天人五衰』を編集者に渡す手配をして出かけている。三島が「小説を書き終えました」と述べているので、モリス宛手紙は死の直前に書かれたものである。彼が、「小生はそれ(『豊饒の海』)に、小生が感じたすべてを表現しました」と述べている以上、三島の自決を理解するには、『豊饒の海』を読まなければならない、特に第二巻第二巻・『奔馬』は主人公が治安攪乱のため、変電所を襲い、更に
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ジニ係数からみた世界の各国貧富の格差(無しが0,全て一人が100)、CIA表示:南ア63.0、ブラジル53.9、アジアは香港(53.9)、シンガポール(45.9、比44.4、マレイシア(41.0)中国(38.5)、米国(41.1)ロシア(37.5)日本は32.9だが何と2013年推定を利用).
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基軸通貨ドルと距離を置く動きが強まっている。世界の外貨準備のドル比率はピークの87%から59%に。物の輸出入ではこの50年で米国は13%から11%に低下し、中国は1%から13%に。問題は米国自身。コロナ下で財政赤字は史上最悪の3兆ドル、
コメント
三島の有名な「日本はなくなって」「・・・抜目がない、或る経済的大国」ということばは、米国を強烈に意識していることに間違いはなく、この点が日本の反米な自称サヨクには、むかしからウケている。しかし、かれらに反米から先の考察はない。そこまでで時間がとまっているようだ。
三島の自決した1970年は、中共の経済的地位はほとんど無であったし、尖閣が中国領であるとの主張もまだなされていなかった。政権党に中共の工作は及んでおらず、日本はほぼ米国のことだけを気にしていればよかった。
もしいま三島が生きていたら、当時とは様変わりした現在の国際情勢をどう分析するだろう。これは右寄りから右翼にとっては、よく話題になるテーマだ。意見は様々だが、「日本はなくなって」ということばは、【原因となる相手を米国だけからさらに拡大しつつ】、現在もまったく変わらぬ危機認識だという点ではだいたい一致する。
日本の安全保障、昔は敗者の屈辱であり、今は敗者の脅威。
屈辱は,智者の論理であり、脅威は、大衆の論理である。
中国の覇権国家に対する日本の大衆の脅威は、戦争はなくとも、厳しい緊張関係に発展する可能性あり。
>>7
大衆の脅威?その脅威はDSから植え付けられたものですよ。
コロナの致死率が一般のインフルと同じなのに、それを伏せて、「怖いぞ!怖いぞ!」と米国政府、ファイザー、WHOらから日本政府を通じて日本の大衆が心理操作されてしまって、ワクチンに殺到するみたいに、「中国、怖いぞ!怖いぞ!」と繰り返し耳元に囁かれ、貴殿みたいな善良で無垢な日本人がまんまと洗脳、扇動されて、「中国、嫌い!」になっているのです。
緊張だけで終わればいいが、特攻隊みたいなものが突然列島に誕生し、攻撃を加える事が起こることだって否定出来ませんよ。米DSはそれを期待してない訳がないのですから。
(ID:18367902)
どんな組織でも、例えば軍部であれ、企業組織であれ、改革精神の土壌がなければ、組織は停滞し、滅亡の道をたどる。
組織の主流の方向性に疑義を抱き、行動に移す決起の覚悟を問うているのでしょう。
デシジョンメイキングの問題でしょう。
① 組織との決別を合理的に自己判断確立しているか。
② 時節・時期の判断が、その時であるか。
三島でなくとも、我々はいつもデシジョンメイキングを問われている。大なり小なりデシジョンメイキングしなくてよい時はない。他人事でなく、自己自身の問題としてとらえるべきでしょう。
デシジョンメイキングせず、その時その時を無為に過ごせば、期待通りの成果がなく、衰退の道しかないということは現実あちこちで垣間見られる現象である。