「ウッドショック」直撃 受注やめる住宅事業者、急な値上げ迫られる消費者も背景に輸入依存の指摘(産経新聞)
 輸入木材の高騰「ウッドショック」が、国内の住宅産業を直撃している。住宅価格の上昇で受注を断念する事業者が出始め、急な値上げを迫られた消費者もあるなど多方面に影響が広がっている。輸入材の高騰は米国や中国などでの住宅需要の高まりが背景にあるが、輸入への依存を強めていることも遠因との見方があり、国内の林業支援を求める声もあがる。
 「6月中に着工するなら当初の請負金額から30万円増、7月以降なら60万円増になります。この覚書に署名、捺印(なついん)をお願いします」
 兵庫県芦屋市内で、土地と建物の購入契約を4月に交わしたばかりの女性は5月中旬、不動産業者から突然こう言われ絶句した。間取りの検討などに時間がかかるため、7月以降に着工せざるを得ず、やむなく60万円増で同意したという。
 不動産業者