一般に「スパイ」と呼ばれるものには3つのカテゴリーがあります。
 第一のカテゴリーは、相手国に出かけて、情報を集め、相手国を自国に有利なように働きかける人。そのような任務は外交官も行うのですが、「スパイ」は①相手の国の法令を超えて行動する、②賄賂、女性の活用、脅し等反モラル的手段を用いるに特徴があります。
 第二のグループは、第一のグループの人に使われる人。賄賂、女性の活用、脅しに屈した人が多くいます。ただ、自国の政治に強い不満を持ち、体制の変革を求め、そのため第一のカテゴリーと協力する人も出てきます。日本では戦後宮永事件(ソ連軍の情報機関であるGRUが日本の陸上自衛隊に諜報活動を行った事件)やレフチェンコ事件(レフチェンコは、1983年のリーダーダイジェストのインタビューで、8名のエージェントの実名を明らかにした。実名を挙げてエージェントとされたのは、石田博英(元労働大臣)、「ギャバー」こ