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(号外 2014.09.16発行)

ゴーマニズム宣言
「安倍晋三は『河野談話』を保守する!」

 安倍晋三首相が14日のNHKの番組で、「(朝日新聞は)世界に向かってしっかりと取り消すことが求められている。朝日新聞自体が、もっと努力していただく必要がある」と述べ、海外も含め周知に努めるよう求めたという。
 頭の悪い人だ。朝日新聞が「慰安婦は人さらいのような方法で集めたのではありません」と英語で発信すれば、「性奴隷」という世界の認識が変えられるとまだ思っている!

 朝日新聞が英語や諸外国の言葉で「詐話師・吉田清治の証言記事の撤回と、挺身隊と慰安婦の混同の誤り」を説明することに、わしは反対しないが、残念ながらそれを実行しても、海外ではもう無意味なのだ。
「強制連行」の話など、国際社会ではどうでもいいことであり、軍が管理売春に手を貸したこと自体が「性奴隷」と認識されているのが実態である。
 慰安婦という女性の人権侵害が、軍隊と結びついているだけで、世界の女性は嫌悪感を持つのだから、「他の国もやっていた」などと抗弁したってさらなる反発を招くだけ。
 日本社会が男尊女卑だと世界にPRするようなものだ。

 外務省はそのことがわかっているはずであり、内閣に進言しているはずだから、安倍首相自身が「河野談話」を見直したり、破棄したりすることはないのである。
 安倍首相が未だにわかってなくて、コアな支持層に押されて、「新たな談話」を発表したりすれば、わしは面白いと思う。国際社会を敵に回したことが明白になるからだ。
 特にアメリカの反応が見てみたい。靖国参拝の直後のように、「失望した」では済まないだろう。

 産経新聞の「産経抄」が河野談話の「見直しは、喫緊の課題なのに、河野氏の国会招致さえ自民党が消極的なのは、解せない」と書いている。
二階俊博総務会長は『議長経験者を国会に軽々と呼び出せば、新たな問題が発生する』とわけのわからぬことを言う」などとイラついている。
 産経の記者は、未だにわけがわかっていないのだろう。相当に頭が悪い。親米ポチのくせにアメリカの人権感覚がわからないのだから笑止だ。


 一方で安倍政権は、