A-1東京新聞「石破茂首相、あれもこれも「後退」? 5つの「守る」掲げたが就任前の主張はどこに衆院で所信表明」
石破茂首相は4日午後、衆院本会議で所信表明演説に臨んだ。首相就任前に意欲を示していた政治改革では具体策を示さず、外交安保分野では持論の日米地位協定改定と「アジア版NATO」構想に触れなかった。
 マイナンバーカード、選択的夫婦別姓の導入についても言及せず、女性参画でも具体的な数値目標や対策を明らかにしなかった。
総裁選で「原発ゼロ」に言及していた原発政策では、一転して原発の活用を訴えた。日本、国民、地方、若者・女性の機会、ルールの「5つの『守る』」を政権の方針として打ち出す一方、少なくとも7つの分野で首相就任前の発言や姿勢から後退する形に。国民や野党からの「言行不一致」との批判がさらに強まりそうだ。(佐藤裕介)
①政治改革・裏金問題
石破首相は冒頭、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事