20242月次の様な報道がなされた。
「東京は可処分所得の多さでは3位(1位:富山県、2位:福井県)。東京では高額所得者が存在し実像を歪めておるので、中央値をとると東京は12位。東京は物価が高く基礎支出(食費、家賃、水道光熱費等)、東京は1位、よって中央世帯の所得から基礎支出を差し引いた額でみると東京は42位。通勤(奪われる機会費用)を考慮すると東京の豊かさは最下位」
この数字を見て、私は一つのエピソードを思い出した。数年前、高校の母校、金大付属高校に呼ばれて講演をした。この高校はかつて、東大に20名位の合格者を出し、全国でも20位の時もあった。高校の先生は次の依頼をした。「最近高校生が東大を受けようとせずに、地元に残るんです。何とか東京に出る魅力を生徒に話していた開けませんか」
私は東京に出て、外務省に入り、ロシア、イラク、イランなど日本の価値観と異なる国に勤務し、ものの考え方は、仮に私が石