なし のコメント

はじめて東京に行ったときのことを思い出す。

一度どうしても新幹線に乗ってみたかった。
それが目的だった。
中学生だった。
新幹線は開業して何年だったか。
そして東京ははじめてだった。

わたしは進行方向の左窓際に座った。
東京駅が近づいてがくんと車両は速度を落とした。

そのあたりの左手に見える景色に息を飲んだ。
貧弱で小さな家がギッシリひしめき合っていた。
わたしの頭に浮かんだ言葉は...ひっでぇスラムだなあ。
こんなところには絶対住みたくない。

そしてわたしの頭に、東京...貧しい人たちの町、が刷り込まれた。
サラリーマン時代なんども東京に行ったがあの光景は大して変わらなかった。

こんなことを書くと若者に東京なんかには行くなと言いたげに聞こえるかもしれないが、逆。
わたしは道楽のオートバイツーリングで日本中をめぐった。
47都道府県のすべてをかなり隅々まで走りまわった。
そのたび思ったことは...日本の田舎には何もない。
過疎、貧困、国道を走る交通量はそこそこでも歩道に人がいない。

若者が遊べる場所もなく、うっそうと田んぼや畑があるばかり。
こんなところに生まれなくてよかったなあ。

地方の若者よ、東京へ行け。(べつに大阪でもよい)
ただ、あんなところで朽ち果てるな。
正直それが感想。

ただし、タイミングは重要。
大学を出て就職するなら機会はふたつ。
進学の時、そして就職の時。
金持ちの子には何も言わない、お好きな時にどうぞ。

ただしそうでなければ絶対に地元大学を出て就職時に東京へ行け。
むりして東京で行く値打ちがあるのは東大と東京芸術大学だけ。

No.4 7ヶ月前

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