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コメント
>>15
歴史は複雑系の現象です。再現は出来ません。ナチスが負けなかったらどうなると空想しても何も生み出しません。意味があるとしたら、なぜ負けたか?を追求するとかでしょうか。
>>ウクライナを仕掛けたのはバイデンです。米国の伝統的な地政学に基づいたものですがね。
その伝統とやらは、いつからはじまり、どのように具体化されていますか。マッキンダーがどうだとかじゃなく、ぜひ【実証的に】議論してください。
19世紀末には露仏同盟がありました。高校レベルの知識なので大きくはしょりますが、この露仏同盟が欧州大戦(第一次)につながります。「仏が露仏同盟に強くこだわっていなければ」(もしああだったら)、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者が暗殺されても仏が独と戦争することはなく、欧州規模の戦争にはならなかっただろう(こうだったろう)という想像は難しくありません。仏露が戦争を拡大させたのです(もちろん独にも戦争拡大責任はある)。そして【ここに米国は無関係です】。
第一次大戦後は、ウィルソンが国際連盟設立に努力しています。【この面だけみれば米国は平和勢力】じゃないですか。
欧州大戦(第二次)は、たびたび書いているように独ソがはじめたものです。そして【米国はなかなか参戦しなかった】のです。
冷戦は立場によって鋭く意見がわかれるでしょうが、少なくとも【米国が一方的にしかけたものではありません】。
ソビエト崩壊後のNATO東方拡大をあなたがたは問題にしますが、誰にとっても明らかなことは、米国がむりやりNATOを東方拡大したのではありません。ロシアのくびきから脱したい東欧諸国がNATO加盟を希望し、それが受けいれられたと言うことです。注意すべきは【NATO加盟は米国の意向だけで決まるものではない】ということです。仏独やトルコ等にも拒否権があり、その意味でNATO東方拡大の責任というのなら責任は仏独やトルコにもあります。そこに米国の伝統的な地政学とやらがどうかかわるのですか?
ウクライナのNATO加盟については、米仏独は慎重でした。慎重すぎたとおもいます。【地政学とやらを重視して2008年のときに加盟が決定されていれば、今次露宇戦争はおきなかったでしょう】。
ところでマクロンの「家臣」発言については、米仏関係のことを言う以前に、中露関係についてこの発言したことも忘れるべきではないとおもいます。
これをこの場で紹介したのはわたしでしたが、まだそのときはこの文脈で「家臣」というのは一般的ではなかったので、ソースを示しつつ、ロシアは中共の「属国(vassal )」になろうとしているという発言として紹介したと記憶しています。
そうすると、ロシアは主権国家なので属国にはならないという、頓珍漢なコメントがつきましたが、vassalは主権国家概念ができる前から封建制のなかでできたことばなのであり、マクロンも主権がどうのということを問題にしているわけではないとおもわれます。
マクロンの目からみて、ロシアは中共のvassalになろうとしているとみえるということです。
(ID:21835634)
日本では「家臣」という言葉に親和性があるから、ではなく、
「米国のいいなりになること」それ自体が当たり前のことであるから
そのことに抵抗がないから
なにをいまさら、という反応だったのでしょう。