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随想 79 美術を支える層
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NATO拡大、西側指導者は何をのべていたか。例:1990年ベーカー米・国務長官はゴルバチョフに「もし(統一ドイツ後)我々がNATOの一部となるドイツに留まるなら、NATO軍の管轄は一インチたりとも東方に拡大しない」。米が過去の約束を反故にしているのですいるのです。
コメント
孫崎さんのNo.5質問に対しては、サンフランシスコ平和条約の解釈問題もあるとおもうが、より根本的には、日本共産党が主張するように「領土不拡大」という第2次世界大戦の戦後処理の大原則を連合国側が破った」という問題を指摘すべきである。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-09-19/2021091902_01_0.html
これは、北方領土をめぐる「いきさつ」のひとつであり、孫崎さんがウクライナにおけるNATOの東方拡大問題で「いきさつ」を重視し、日本の北方領土問題で「いきさつ」を重視しないのは、ダブルスタンダードである。もしウクライナにおけるNATOの東方拡大問題で「いきさつ」を重視しないなら、残るのは、ウクライナにおけるNATOの東方拡大を制限する条約などないという事実のみである。
補論しておくと、サンフランシスコ平和条約では日本は沖縄も放棄している。しかしその後米国は、米軍基地があるという不十分なかたちではあるが、沖縄を返還した。この点はロシアよりもはるかにまともだとわたしはおもうが、孫崎さんのとりあげかたをみると、沖縄については厳しく問題を指摘する一方で、北方領土ではロシアの現政策に妥協的で、シベリア抑留等のほかの「いきさつ」も(画家はとりあげても問題そのものは)取り上げたことをみたことがない。
「内政干渉」についても孫崎さんはダブルスタンダードである。ウクライナの東部が独立するなど、ロシアの関与なくしてできることではなく、典型的な、ウクライナへの内政干渉であるが、孫崎さんはこの点は無視する。ロシア系住民の人権問題はたしかに重要な課題だが、それはたとえばPKOなどの方法で解決すべきであり、東部地域をロシアに実質編入することで解決するのは、人権を口実にした侵略といわれるべきで、欧州ひいては世界の情勢をいっそう不安定化するものである。朝日新聞の社説もこの点を指摘しているのであろう。
ウイグルについては、そもそも独立すべき地域であったウイグルを漢族が侵略しているのであり、独立国であるウクライナの一部をロシアが侵略している問題とは根本的に異なるというのがわたしの立場だが、わたしもウイグル独立が簡単にできるとはおもっていない。しかし、ウクライナのロシア系住民の人権が問題であるように、ウイグルの人権も問題であり、この点を区別しているようにみえるのは、孫崎さんの第三のダブルスタンダードである。
なお、先日も書いたが、孫崎さんがこの場に降臨なさるのは、侮辱の横行を抑制し、秩序を維持する効果があり、わたしは大歓迎している。わたしを侮辱したヒトビト(二人だけではないことは強調しておく)も、孫崎さんの前ではシレッとしているのを、おもしろくながめている。
しかし、この場と異なり国際社会には「孫崎さん」はいない。この点は、わたしの国際情勢認識の根本的な視点である。
(ID:18982160)
米国が、1950年代から北方4島に対する日本の主権を認めていたのなら、公式文書を提示すべきであり、一個人の発言だけを信じることはできない。
今更こんな発言を、ロシア政府が了解するはずはあるまい。
旧ソ連が、対日戦に参画し、領有権を獲得したのはヤルタ協定に基づくものであり、1950年代に発効した講和条約を否定することになってしまう。
エマニエル氏の発言は、日ロ間の接近を嫌う米国による、歴史に無知な日本政府を愚弄する目的としか考えられない。
日本政府は、この発言の真偽およびエマニエル氏の責任を米ロ両政府に確認すべきである。