孫崎享のつぶやき

NATO拡大、西側指導者は何をのべていたか。例:1990年ベーカー米・国務長官はゴルバチョフに「もし(統一ドイツ後)我々がNATOの一部となるドイツに留まるなら、NATO軍の管轄は一インチたりとも東方に拡大しない」。米が過去の約束を反故にしているのですいるのです。

2022/02/09 08:00 投稿

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コメント

確かにそうなんですけど、吉田氏が米国の戦争屋から半ば強制的にサンフランシスコ条約を結ばされて、その時から米国の事実上の属国になってしまいました。

お隣のフィリッピンはさすがのもので植民地状態から独立してその後米基地を追放したのに自民党はむしろ逆に米基地様様で完全に利権化にも成功して今や米国とつるんで戦争を起こそうとする始末です。

中国は列島全体にやられたらどう反撃し始末するかに日夜思案し準備しシミュレーションしているところです。

No.7 28ヶ月前

米国が悪いと思っていて、孫崎さんの記事を読んでやっぱり米国が悪いんだとおもうようなヒトビトには、とくに考察など不要なのだろうとおもう。

しかしこういうレポートを読むと、はなしは簡単ではないのだろうなとわたしは感じる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd8419415de12d4b2a9fd356d376f5e4104d5831
なにか決定的な書証でも出てこない限り研究者のあいだでも水掛け論だろうし、決定的な書証など出てこないだろうとおもう。

わたし個人の心証は、ゴーゴリの「検察官」だったのかなというものだ。つまり米国側のいうことを、ロシア側が勝手に自分の文脈でとらえてしまったというものだ。

その背景には日ソ中立条約を破ったことにも見られるような「約束」はチカラで上書きできると考えるロシアの法意識もかいまみえる。(米国も「約束」はチカラで上書きできると考えるヒトビトだが、そこには自分勝手ではあるものの、リクツがつく。ロシアにはそれすらない)。「約束」はチカラで問答無用に上書きできると考えるから、成文の条約を結ぶことにたいしてこだわらなかったのだろうという仮説だ。

結局のところ、東方拡大しないという約束があったかどうかという議論はたいして実りがないと考える。それよりも、なぜNATOは放っておいたら東方拡大するのかと考えてみてはどうだろうか。

その補助線として、ソビエト崩壊後、実際にNATO加盟国は増えているが、それらの国々を別に米英仏独などNATO主要国が脅して加盟させたわけでもないし、加盟したことを後悔しているというはなしもきこえてこないという事実を加えてはどうか。つまり、NATOにあらたに加盟した国々は満足しており、東方拡大させないというのは、完全にロシア「だけ」の都合ということになるだろう。

No.8 28ヶ月前

付加するが、孫崎さんの記事中で個人的に興味をひいたのは、

ベーカーはソ連外相に中立的(どのブロックも属さない)ドイツは疑いなく自己の独自の核を持つであろう。しかしながら変化したNATO内のドイツは独自の核兵器を必要としない。

という部分だ。つまり統一ドイツがNATOから脱退するのであれば、統一ドイツは核武装するだろう、ロシアがそれがいやなら、統一ドイツはNATOにとどまるべきだ、とベーカーが言っているということになるとおもわれる。いろいろと示唆が多い。

No.9 28ヶ月前
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