A-1 事実関係「揺らぐドル1強、米国が通貨覇権を手放す日」(9/19日経)

・「ドル覇権を放棄する時が来た」。7月下旬、米外交問題評議会はこんな論評を掲載。

・米ゴールドマン・サックスも7月、「ドルの基軸通貨としての寿命に深刻な懸念」と指摘。

1944年のブレトンウッズ会議でドルが基軸通貨の座について75年余り。外貨準備高の約6割、国際決済の約4割を握るドルの支配力は今なお圧倒的。ところが、盤石なドルの牙城にほころび。

・「強い米国」が揺らぐ中、マネーはドルから他の資産に。金価格は7月、ドル建てで9年ぶりに史上最高値を更新。

・トランプ米政権は7月成立の「香港自治法」で、中国の金融機関のドル調達の封じ込めをちらつかせた。米国は2018年、国際的な決済インフラである国際銀行間通信協会(SWIFT)に圧力をかけ、イランの金融機関をシステムから遮断。中国が「次の標的」になる可能性も否定できな