今、日本政府は、国後・択捉は千島に入らないというとんでもない見解を有している。何時の時代からこんな馬鹿げた詭弁を使い様になったのか。
極めて重要な問題なので、敬意を経緯を紹介する(出典『日本の国境問題』
1:サンフランシスコ講和条約での千島の扱い扱い
―吉田首相、千島放棄に合意。千島に択捉、国後が入っていることを明言―
サンフランシスコ講和条約(一九五一年九月八日署名)において、第二章(c)は「日本国は千島列島に対するすべての権利、請求権を放棄する」とした。
その直前九月七日吉田首相は「千島南部の択捉、国後両島が日本領であることについては帝政ロシアも何らの異議を挟まなかったのであります」と述べている。
この吉田首相の演説は二つの意味で重要である。
一つは「「千島南部の択捉、国後両島が日本領である」という「択捉、国後固有の領土論」は国際的支持を得られず、日本
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コメント
わたしはもう北方領土は戻らないと損きりして、それを(その体験までふくめて)今後の日ロ関係の基礎にすべきときだと自分の意見としては思っています。ですから、安倍首相のいまの路線には反対です。
日本は、北方領土とひきかえに、ロシアが近代的なものつくりができる国に生まれ変わるのに協力しようとしてきました。しかし、再選後のプーチンもそれを受け入れないようです。今まで通り、石油中心の資源国で、シリア等に侵略する国という立場で満足なようですから、それはそれでロシアの自由です。
孫崎さんの今回の意見には次のように反論しておきます。前にもここで書いたような気がします。
1、日本が領土を放棄したとしてもそれは「日本が放棄した土地」になるだけであり、自動的に「ソ連(ロシア)の土地」になるわけではない。
2、サンフランシスコ講和条約においてソ連(ロシア)は当事国ではないので、日ロ関係において日本側はサンフランシスコ講和条約にすべて拘束されるわけではない。もちろん、かりに北方領土が日本に返還されたら、あらためてサンフランシスコ講和条約当事国とのあいだで問題にはなるだろう。
3、孫崎さんはドイツの例をだしているが、なぜイスラエルの例はださないのか。略取した土地を返さなくていいというのなら、孫崎さんはイスラエルにもそれを適用しなくては公平ではない。なお、ソ連は日ソ中立条約を破って不法に日本を侵略したのであり、アメリカやフランスなどとは日本に対する立場がぜんぜん違う。また、ドイツがソ連(ロシア)やフランスとの関係でどう戦後処理をするかはドイツの問題であり、日本はそれに拘束されない。
4、孫崎さんには孫崎さんの考えがあるだろうが、いずれにせよ日本の言い分に根拠がないわけではなく、「酷い国だ」という言い方はまったくあたらない。
>>7
何度も質問があり、何度もお答えしているのです。
日米安保において、不平等な日米地位協定改定は絶対に欠かせないが、今回のように、知事会で採択しても、大手メディアだけでなく、孫崎さんも取り上げない。平和憲法護持を言うなら、不平等な地位協定改定を言わなければ、平和憲法護持を言うことにならないこと、いくら言っても通じない。我々の時代の不平等な安保反対が、全く消えてしまい、憲法護持だけを唱えていては、不平等を改定しようとする日本人としての誇りに満ちた本来のリベラル魂が消えたといえるのでしょう。
>>9
なるほど、そういうことですか。
戦争を間近に控えているとも解釈される現況に於いて何でもかんでも一挙に解決する運動を展開するわけには行かない。平和憲法を戦争憲法に代えようとする今の政権には喫緊の課題として「憲法護持」「戦争反対」を掲げての運動にならざるを得ないと考えております。政治は魔物ですからね、いろんなものを一挙に変えていこうとすると結果が変なことになりかねないのです。
(ID:18367902)
ロシアは、旧ソ連軍が1945年北方領土を占有し、現在実効支配している。
現状認識で必要な点は、次の2点があげられるのではないか。
①四島に対するロシア化ともいえる政策をインフラ、産業、教育、文化への投資によって、ロシア住民がモスクワに対する帰属意識を強め始めている。
②プーチン大統領が、北方問題はアメリカの利益が絡んでおり、ロシア日本の2国だけでは解決しないと明確に答えている。平和条約の締結を先行させていくのが現実的対処として、ベターといえるのではないか。
過去の苦い経験から導き出したプーチン大統領の考え方に沿っていくのが、ロシアとの関係強化で大切なことなのでしょう。領土問題は、ロシアとの関係が強化されるのを防ぐ米国の離反政策であることを、我々は強く認識すべきでしょう。