日米同盟日米基地協定をどうするかの議論が全く欠けている。この問題に正面から取り組むことなく憲法問題に取り組むと、二面背反的な思考が形成されてしまう。安倍政権が偏りすぎているだけのことである。首がすり替わっていくだけの問題である。

すなわち、日米同盟は致し方ないが、憲法を改正することはまかりならぬというわけのわからない論理が支配することになる。一般国民に理解できるであろうか。米国と一緒に敵国に対峙するといいながら、日本としては対峙しないといっているようなものである。二枚舌である。私などいくら理解しようとしても理解できない。論理的につじつまが合わないのです。理屈を得意とする唯物理論派が理屈の上で破たんしているのです。北朝鮮、中国の脅威が、マスコミを通じて体制宣伝されている時、二股理論など通用しないでしょう。通用すれば、国民は憲法改正反対に動くが、二股理論が理解されなければ、中国、北朝鮮の脅威ばかりが国民に植え付けられていく。いつの時代も、マスコミ、官僚、大企業など社会を動かす勢力、権力は体制の味方です。権力の上に敵国脅威が加われば、国民の動く方向がおのずからわかるはずであるが、見つめようとしない。

安倍氏の真意は孫崎先生ご指摘の「自衛隊を米国の戦略の為に海外で使う。それでは現行憲法では不具合だということ」に尽きると私は思います。

米国は常に汚い戦争を独立以来やってきた。しかも懲りずに。そんな戦争に自衛隊を使わせるのはやめようじゃないですか。はっきり言いますが、靖国神社の英霊も決して許さないと思いますよ。米国の戦争を肯定する日本人は近隣の中国人、朝鮮人、ベトナム人、フィリッピン人、蒙古人、沖縄人からは当然として、全世界の米国の戦争を忌み嫌う人々から侮蔑と懐疑の目で見られることは間違いない。

とにかく、改憲を阻止し、「米国の世紀」という傲慢な政策に歯止めを付けなければならないと私は思います。

「憲法改正は自民党結党以来の党是」だと言うが、憲法のどこが、なぜ変える必要があると指摘もせず、「とにかく変えること」が党是だという政党が、政権を担っていることが異常ではないのか。
原稿の９条を変えずに、自衛隊の存在を明はするというのも、「文章を読んで、理解する能力」がある人なら、「武力を放棄して、軍事力を強化する」なんていう暴言は言えないはずだ。一度、知能テストが必要ではないかと思う。

>>1
次の二点を指摘したい。
１．憲法は条約より優位にある。
今は知らないが、50年ほど前の東大法学部では条約優位論を教えていた。しかし、現在の世界の大勢では憲法が条約より優位である。
２．北朝鮮、中国の脅威はない。
この問題はずっと前にこのブログで決着がついている。はっきりしていることは、北朝鮮、中国の脅威を喧伝しなければ、日本の為政者は軍費、軍需産業の拡大膨張を正当化出来ない。

あなたの思考は出口の無い罠に自ら嵌っているように見えます。全てに向かって慨嘆してみせて結局は戦争政権に資していると私は思うのですが違いますか。

>>4
あなたといくら議論をしても、決着はつかないでしょう。私には、現在のリベラルは出口のない出口を求めているとしか思えないのです。米国の意向が強く政治に影響している時、日米同盟、日米基地協定を黙認し、国民に明快な判断を示さず、優位論を言っても始まらないでしょう。北朝鮮、中国の脅威は、北朝鮮が中国を名指し批判しすようになっており、あなたが脅威はないといっても、国民が脅威があるとみればどうしようもありません。

>>6
割り込んで申し訳ない。孫崎先生が拘っているのは狭い法律論ではないのじゃないですかね。自衛隊が「米国の汚い戦争」に巻き込まれては大変だという義憤（それを阻止する政治運動と言ってもよい）じゃないかと思うんですよ。そうマクロの目線から見て感得出来る米国軍の危うさ、それに由来するかもしれないハルマゲドンの危惧からもたらされる警鐘ですよ。

>>5
自らを条件付きリベラルと表明したあなたなので何とか私の話に誘いたいたいと思ったのですが、残念ながら不発に終わりました。これからも種々疑問が起これば懲りずに質問致します。それを許す孫崎サイトである筈ですから。

>>9
憲法上で自衛隊の曖昧さは無いと私は思いますよ。日本の政界は実に長い年月をかけて議論し集団的自衛権は違憲だということで固まっています。国民の過半数がそれを認めています。

政治運動の堂々たる姿をどう選択するかは個人の価値観に従うものです。「堂々とすればよい」というのは何だかいただけませんね。

警察予備隊から始まったプロレタリア革命阻止を目的として始まった自衛隊は今や専守防衛でそのコンセプトは明解です。正当防衛という自然権に矛盾なく通ずるもので日本国民の大半はそう納得しているじゃないですか。

りゃんさんに啓発されました。

同感です。民主主義は、極端な右とか左に傾くべきでなく、極端な右に行こうとすれば修正しようとする政党が正常に機能し、極端な左に行こうとすれば修正しようとする政党が現れて初めて成立すると思います。５１：４９の僅差であっても、勝った方を祝福し、従う精神が機能しなければ、社会に活力などわいてこないでしょう。
残念ながら、極端な右というより従属的な政権に3分の２以上の支持を与えたがために、極端な左が危機存亡の状況と判断し、現在の憲法問題が論議されています。確かに、言論の自由が奪われ、戦争のできる国になれば、米国のように共産党的ものの見方は、徹底的に排除されるでしょう。だからといって、野合を国民は望むことはなく、自民党で安倍が退陣することを求めるでしょう。現在の野党連合は、国民と同じであり野党を選択するかどうかが重要な点であるが、その点の納得できる説明がないと言うことが、日本の現状悲劇としか言いようがありません。安倍政権を倒そうとするのであれば、森友問題で徹底的に安倍首相を追い詰めればよいのであるが、中途半端、攻め方が四方八方では攻めきれるものではありません。
戦略を抱くというより、個人プレーに走るからこのようなことが起きるのです。野党は戦略を練るべきです。

わたしは自衛隊ははっきり憲法違反だと思いますね。
もう議論の余地なく。

「ほう、だったら自衛隊を廃止しなくてはならないね」
というのがその場合の右派の決まり文句。

もちろん廃止しなくてはならないよ、憲法違反だから。
直ちにその準備に取りかかるべき。

陸上自衛隊不要論は元からあるし、海上と航空自衛隊は
縮小して海上保安庁に収斂させれば良い。

これで、米国のために戦って死にたい自衛隊員も夢が
叶わなくなるけど。

憲法改正以前に、言論の自由が奪われては、維新の党は別として、民進党は党分裂の危機に陥っていくのではないか。共産党だってわからない。思想信条は封鎖して、安倍政権を倒すことに注力するには、国会での質問も、反安倍的考え方の自民党議員を巻き込める質問をしていくべきでしょう。また、そのような工作のできる人は、小沢氏しかいない。今一度お願いして、受けていただけるかどうか、民進党が動こうとしないということが一番大きな問題であり、わからない人は党から離れていただくしかないのではないか。別に方策があればその方策を選択すべきであるが、戦略もなく無為に過ごすほど愚かなことはない。

日米地位協定、日米合同委員会に合わせスノーデンファイルを繋げると安倍政権は、右翼保守に値しない。アメリカの属国化を一番推進する政権、自衛隊の軍事行動は、米軍オペレーションでしか動きない組織になりつつあるのでは？

>>11
自衛隊を合憲としつつ集団的自衛権は違憲であるというのは、繰り返し言いますが、長年論議して落ち着いた国民の総意なんです。アクロバテイックとか結論の鵜呑みとか言うのは言論の自由ですから別に気にしませんが。

ここで付け加えたいことがあります。憲法解釈、運用論から若干かけ離れますが、重要なことだと思います。
１．日本国憲法がアジアへの先般の侵略戦争に対する贖罪の意味を帯びているということです。ここに盛り込まれた言葉を弄るのは日本国民だけに与えられた権利ではなく東アジアの同意もないと道義上許されないということです。
２．イギリスには憲法はありません。世界を圧倒的な武力で略奪して繁栄を極めた国ですから、憲法なんてないほうが都合が良かった。今も憲法を作ろうとはしていないように見受けられます。一方、我々には敗戦直後にスタートした見事な憲法がある。憲法の内容は理想かも知れませんが、現実の政治がこの理想的な原点に近づく方向で営まれて行くものだと考えれば、何と素晴らしいことでしょう。憲法の文言のないイギリス、平和憲法という理想の文章をいただく日本、常に憲法の内容を書き換え世界で戦争するアメリカ、という風に並べれば、日本がベストだと思いますね。

>>17
全く同感です。

>>12
「国民に分かり易い」。いいですね。しかし、今出来上がった安倍体制はそんな議論をするような理性なんてない。米国は統帥権を事実上握っている自衛隊全軍を本格的に世界の戦線で使いたいという強いDESIREを有しており、その要請に従い安倍体制が法整備を進めて居るという非常事態に日本があるということを我々は認識しているわけです。孫崎サイトはそのことを危惧して5年ほど前に始まった。あなたは実に楽観的だ。私にはあなたは安倍体制のFAKEの手先として見えないのですよ。米国のDESIREの証拠を見せろなんて言わないでください。

>>20
訂正：「FAKEの手先として見えない」は「FAKEに手先としか見えない」の間違い。

>>16
何を言っているのかポイントが拡散して分かりません。民進党に策を考えろと言うのでしょうか。安倍氏の翼賛を務める連合が民進党の支持団体ですから、無理な相談だと思うのですが、どうなんでしょう。