その状況が、約五〇年前まで(つまり一〇〇年間)続いた。だから、学校もその時代までは役に立った。一九六〇年代までは、学校も行く意味があった。
しかし七〇年代に入って、状況が少しずつ変わり始める。変わった理由は、たった一つ――コンピューターができ、広まったことだ。それによって、今まで人間がしていた「オペレーター」の仕事が、徐々にコンピューターに奪われていったのだ。
例えば、JRに「みどりの窓口」というものがある。新幹線や特急の指定券を買うところだ。
このみどりの窓口は、今は全てコンピューターで管理されているが、昔は人が管理していた。ある売り場で特急の指定券が売れたら、担当の係員が他の全ての売り場に「この席が売れたから他の売り場では売らないでください」と連絡した。そうやって、券の重複を防いだ。
そのため、全ての売り場に連絡係が必要だった。ただ、どれだけたくさんの連絡係がいて、またどれだ
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