スマホの普及は「本質的に生きる」という本連載の命題と強く関係している。スマホが普及したことで、人は本質的に生きなければならなくなったからだ。

そして本質的に生きなければならなくなった結果、少子化が進んでいる。産業革命以降の150年のような生き方は、心理的にはもちろん物理的にも継続不可能になった。その結果、子供を生みにくくなっているのだ。

それはつまり、近代社会と人口増加は強い相関関係にあったということだ。その近代が終わるからこそ、人口増加は止まり、そればかりか減少に転じている。

そして、そんな人口減少はここ15年で急拡大している。取り分けここ5年の拡大はすさまじい。日本でもそうだが、世界中でそうなのだ。
そのきっかけには言うまでもなくコロナ禍があったが、重要なのはコロナ禍が収まっても人口減少は終わっていないことである。むしろ加速している。

だから、コロナは一つのきっかけに過ぎず、その要因は