今週は牝馬3冠最終戦の秋華賞(G1、芝2000メートル、18日)が、京都競馬場で行われる。

 気温13度と冷え込んだ全休日早朝の栗東トレセン。それでも桜花賞馬レッツゴードンキ(梅田)の寺田助手は、Tシャツ姿で厩舎に現れた。「起きてすぐ出てきたので、寒さを感じる間もなかったですね」。まず最初に愛馬の顔を見るのが日課のようだ。

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7日、厩舎前でレッツゴードンキと写真に納まる寺田助手

 ローズSは4着に敗れたが、むしろドンキの強さを再確認した。「正直、調教が足らないと感じていたけど、久々だから仕方がなかった。あそこで仕上げてしまうと、秋華賞までもたないから。それでもよく粘っているし、やはり底力があると思った」。思惑通り、本番前に状態を上げている。「体重は変わらないけど中身が違う。筋肉がついて体に張りが出た」。チューリップ賞(3着)から桜花賞へ向かう時の雰囲気と似ている。

 直線が長い阪神芝1800メートルから小回りの京都芝2000メートルに替わるのは、先行馬に有利とされる。「ローズSの後、岩田さんが『次はいけるで』と言ってくれた」。他の強豪馬に差し馬が多いだけに、なおドンキの先行力が生きる。秋華賞過去19回の歴史の中で、桜花賞馬は6勝している。ドンキの逃げ脚で1勝を積み上げるか。【岡本光男】