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キタサンブラック、テン乗り横山典自然体/有馬記念

2015/12/23 13:25 投稿

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 ノリ&サブちゃんが最後を締める。横山典弘騎手(47)が、菊花賞馬キタサンブラック(牡3、清水久)で有馬記念(G1、芝2500メートル、27日)に臨む。初コンビになるが、口ぶりからは自信が感じられた。

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新馬戦を制したキタサンガンバと並んで笑顔の北島三郎オーナー(中央)と横山典弘騎手

 横山典騎手は暮れの大一番を前にしてもいつも通りの自然体だ。まったくのテン乗りになるキタサンブラックだが、以前から注目していた馬だった。

 「スプリングS以外は全部一緒のレースに乗っているから。2戦目のレースを見て、北島オーナーはいい馬を持ったなぁと思っていたんだ。バクシンオーの割に脚が長くてスリム。(父の)ブラックタイドがよく出ている。後で成績を見返しても大きく崩れたのはダービーだけだからね」。

 ゴールドシップ陣営からは、早い段階で有馬記念は内田騎手で行くと聞いていた。そんな中、5日の中山で北村宏騎手がけがで病院に行った後の新馬戦で、キタサンガンバを勝利に導いた。急な乗り替わりだが、必然の流れでもあった。

 「北島オーナーには昔から乗せてもらっている。やっぱりすごいエネルギーを持っている人。紅白を降りたら途端にこんな馬が出てきた。何かを控えたら自然と違うところでそのパワーがあふれてくるんだろうね。勝負事は運が大事。今回はオーナーの強運の船に乗せてもらうよ」。

 カラオケでは「まつり」を歌ったことがあるという。勝ったらオーナーとの夢のデュエットはあるか。「いや、俺は歌はいいよ。そんなのがあったらダービーに乗るより緊張しちゃう(笑い)。手拍子で参加させてもらえれば。自分はレースで任された仕事をするだけ。自然体で乗って、それが勝利につながれば最高だね」。オーナーの豪運も味方に、巡ってきたビッグチャンスを生かす。【高木一成】

 ◆横山典騎手のテン乗りG1勝利 JRA・G1・25勝中5勝がテン乗りでの勝利だ。98年の皐月賞(セイウンスカイ)、同年の阪神3歳牝馬S(スティンガー)は上位人気に応えてのもの。00年朝日杯3歳S(メジロベイリー)、04年天皇賞・春(イングランディーレ)はどちらも10番人気の伏兵での大金星だった。昨年の宝塚記念ではゴールドシップを先行策から勝利に導いた。

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