今週の中山メーンは秋のG1第1弾スプリンターズS(芝1200メートル、10月4日)が行われる。タフさを増した5歳牝馬レッドオーヴァル(安田)が「赤丸急上昇中」だ。29日は角馬場からEコースを通ってポリトラックを1周。再びEコースに入って常歩で厩舎に引き揚げた。首を振るなど、うるさいしぐさは見せるが、安田翔助手は「ようやくEコースでも歩けるようになってきた。昔は無理でした」と精神面の成長をアピールする。
24日、坂路で追い切られたレッドオーヴァル
夏前の栗東で「もうワンランク上がるために」(同助手)あえて精神面を追い込んできた。馬は警戒心が強い。これまで使用してなかった馬場での調教に抵抗することもあったが、日々の積み重ねが実を結んだ。
昨年の3着。ロードカナロア、カレンチャンの背中を知る同助手は「バリバリのスプリンターではないが、気性面を考慮して1200メートル戦に使っている。正攻法では分が悪いかもしれないが、この馬の力を一番出せる展開になるようなら…。リズム重視の競馬をしてもらうつもり」と、先行激化なら出番ありと信じる。
日本の登録馬で出走馬決定賞金順では21頭中21番目だが、レーティング上位5頭優先ルールで出走が可能になった。13年安田記念では、ショウナンマイティがレーティングで出走可能となり、2着に好走した。オーヴァルも強運を生かすことができるか。【中西典章】
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