極ウマ 紙面記事

北島三郎キタサンブラックVで菊花賞「次こそ歌う」

2015/09/22 13:24 投稿

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません
<セントライト記念>◇21日=中山◇G2◇芝2200メートル◇3歳◇出走15頭◇3着まで菊花賞優先出走権

 歌手の北島三郎が所有するキタサンブラック(牡、清水久)が直線のたたき合いを制した。勝ちタイム2分13秒8。スプリングSに続くG2・2勝目を挙げ、菊花賞(G1、芝3000メートル、10月25日=京都)にはずみをつけた。逃げ粘った2着ミュゼエイリアン(牡、黒岩)、インから伸びた3着ジュンツバサ(牡、勢司)までが菊花賞の出走権を手にした。

353ca0a192f9fe004c7396aa1dae4d89689f005c
セントライト記念を制したキタサンブラックと北島三郎オーナー

 ひと夏を越しての成長を見せつけた。好スタートを決めたキタサンブラックは、逃げたミュゼエイリアンを見ながら2番手で運んだ。残り300メートルで失速したダービーと同じ隊列。だが、今回は最後まで踏ん張った。直線半ばで先頭に立つと「我慢しろ、我慢しろ」と必死に左ムチを振るう北村宏騎手の思いに応えてもうひと伸び。内から盛り返そうとするライバルを振り切り、差し馬の末脚も封じた。「結構緩いペースだったので行きたがっていた」と苦笑いした鞍上だが、それでも押し切ったパートナーの成長が頼もしそうだった。

 表彰台で大きな声援を受けたサブちゃんこと北島三郎も上機嫌。「この馬の顔が大好きなんだけど、今日は一段と男前に見えたね。体もひと回り大きくなっていた。それに北村君もうまく乗ってくれた」と目尻を下げた。2度目の重賞勝ちを受け、次の目標は菊花賞。母父サクラバクシンオーの血は、長距離戦では気になるところだが、サブちゃんには関係ない。「俺は気にしてないよ。すごく心臓が強い馬で、いつもすぐに息が入っちゃう。写真だっていつもポーズを取るからね」。数々の大舞台を経験した大御所からお墨付きをもらったスターの心臓で淀の3000メートルを乗り越える。

 「みんな応援してくれたけど、今日は歌えないよ。イチ(G1)ならいいけどニ(G2)だからね。次こそ勝ったら歌うよ」。皐月賞、ダービーでは不発に終わったが、囲み取材の締めには、もはや恒例となった「G1勝ったら生歌」宣言が飛び出した。狙うは牡馬クラシック最後のタイトル。サブちゃんの歌は、やはりトリでこそふさわしい。【高木一成】

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

日刊スポーツ 極ウマサロン

日刊スポーツ 極ウマサロン

このチャンネルの詳細