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ブライトエンブレム逆襲の秋/セントライト記念

2015/09/18 14:32 投稿

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<セントライト記念:追い切り>

 3日間開催の最終日に、菊花賞トライアルのセントライト記念(G2、芝2200メートル、21日=中山、3着までに優先出走権)が行われる。皐月賞4着馬ブライトエンブレム(牡3、小島茂)は17日、田辺騎手を背に美浦ウッドコースの3頭併せで力強い動きを披露。春は右前脚の裂蹄でダービーを回避する無念を味わったが、逆襲の秋に挑む。

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ブライトエンブレム(手前)は田辺騎手を背に3頭併せで追い切られた
 
 重心が低く、沈み込む独特のフォームでブライトエンブレムが復活へののろしを上げた。雨の中で先行する外パリソワール、中ゼンノヒストリエ(ともに古馬1000万)の内から悠々と馬体を併せる。4ハロン55秒8-12秒8の時計で併入。「併せ馬というよりは息遣いとか、手応えを確かめたかった。春に比べて大人になりましたね。ここが目いちじゃないとは思うけど、思ったよりも感じが良かったです」。普段は辛口の田辺節が軽妙に響いた。

 弥生賞2着、皐月賞4着、間違いなく世代最強クラスの1頭だ。ただ、ダービーは裂蹄の症状で断念せざるをえなかった。「もともと弱い馬で厩舎でも牧場でもケアをしてきたけど、レースのあとにはっきり出てしまった」と小島茂師。

 牧場では裂けた部分だけを切る刮削(かっさく)を行い、夏場もしばらくは蹄鉄(ていてつ)を履かない治療法を行った。「うまく治してもらいましたよ。夏に牧場で見て、これなら大丈夫だ、って思えた。今はもう何ともない」(師)。北海道のノーザンファームから函館を経由。帰厩後もひづめと鉄の間に余裕を持たせる形で装蹄し、順調に乗り込んできた。

 「春が残念だった分、頑張ってほしい気持ちはある。無事にここまで来ましたし、ダービーには出したかったけど、競馬の神様のいたずらだと思うんです」。秋の始動戦、クラシック候補の復活劇を指揮官は信じている。【木南友輔】

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