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ストレイトガール「今が充実期」/セントウルS

2015/09/10 13:26 投稿

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<セントウルS:追い切り>

 秋も牝馬だ! セントウルS(G2、芝1200メートル、13日=阪神)の追い切りが9日、東西トレセンで行われ、唯一のG1馬ストレイトガール(牝6、藤原英)が文句なしのS評価を獲得した。栗東芝コースで5ハロン68秒7-11秒8を単走ながら楽々マーク。過去10年で牝馬が7勝のレースに、大将格として臨む。流行に敏感なガールが、牝馬優勢のトレンドを踏襲するか。

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栗東芝コースで追い切るストレイトガール

 貫禄を感じさせた。ストレイトガールが、ほぼノーアクションで最終調整を終えた。台風18号の影響を考慮し、この日は芝コースでの単走。残り1ハロンを過ぎた頃に、鞍上はわずかに加速を促しただけだった。5ハロン68秒7-11秒8の時計に、藤原英師は「1週前に負荷をかけていたので、今週は馬なりで。本馬場での動きは良かった」と話した。評価は満場一致の“S”。周囲の音を奪うような雨の中、荒れていない芝に蹄跡が刻まれた。

 プライドを懸けた戦いだ。唯一のG1ホースとして秋初戦を迎える。前走のヴィクトリアMは3連単2000万馬券の仰天決着に話題が奪われたが、不慣れなマイルで結果を残した意味は大きい。「やっと取れたG1。いろんなキャリアを積んで、今が本当に充実期」と師。今回は全9勝中8勝の1200メートル戦。最適舞台で強力牡馬、ライバル牝馬を迎え撃つ。

 当然、目標は次戦のスプリンターズSにある。ただ重賞2勝馬ウリウリとの牝馬2頭出しでも、格上はこちら。担当の田中大助手は「追い切りの本数が1本足りないくらいだけど、おつりを残して、というつもりもない」と話した。いくら前哨戦とはいえ中途半端な仕上げでは中2週の競馬に反動が出る可能性もある。「緩い調教をしていないし、普段通りに仕上げている」。一戦必勝-。厩舎のポリシーをここでも貫く構えだ。

 近年の流行は牝馬にある。過去10年で牝馬は7勝し、その間に1番人気での勝利はわずか1度のみ。女の時代はここでも続くのか。藤原英師は「年齢的に体調面をアップさせるようにしてきた。もう1度、G1という舞台で勝ち負けしたいと思って馬をつくっている」と締めた。すでに年内引退が発表され、この秋がラストシーズンとなる。暮れの香港スプリントまで見据えた始動戦。6歳牝馬の姐御が秋競馬開幕の号砲を上げる。【松田直樹】

 ◆セントウルSは牝馬 過去28回で牝馬が13勝している。特に最近の活躍はめざましく、00年以降15回で11勝と圧倒的な成績。

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