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ハクサンムーン超抜時計 逃走一気!/セントウルS

2015/09/11 13:48 投稿

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<セントウルS:追い切り>

 セントウルS(G2、芝1200メートル、13日=阪神、1着馬にスプリンターズS優先出走権)の木曜追いが10日、栗東トレセンで行われ、2年前の覇者で高松宮記念2着馬ハクサンムーン(牡6、西園)が坂路で超抜時計をはじき出した。単走で4ハロン53秒7-12秒1。力強い脚取りでS評価を獲得した。秋初戦にして100%に近い出来。スプリンターズS(G1、芝1200メートル、10月4日=中山)で悲願のG1取りへ、まずは前哨戦を制す。

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坂路で追い切られたハクサンムーン(撮影・奥田泰也)

 1分弱の間、西園師はまばたきも惜しんでハクサンムーンを追った。こわばる表情はゴールと同時に華やぐ。「いやあ、良かったねえ。あとは無事に競馬を迎えるだけ。出来に関しては文句なし。95…、100に近い仕上げで臨める」。イメージ通りの調教に、本紙評価も当然のSだ。

 4ハロン53秒7-38秒1-24秒3-12秒1。田中助手は「体が柔らかくて、思っている以上にストライドが大きい。今まででもかなり良い部類」と驚く。いっぱいに追われたが、ムチは肩ムチのみ。それでいて後半2ハロンを12秒台前半かつ、右肩上がりのラップでまとめた。この日最後の登坂で、普通なら失速してもおかしくないタフな馬場状態。6歳秋を迎えてさらに進化を遂げている。

 西園師は「勝っている競馬は全て前に行ってなんぼ。スピードの違いでハナに行くだろうし、無理に控えることはしない」という。昨年はあえて控える競馬で2着に入ったが、理想は全7勝を挙げるハナ。開幕週の絶好馬場を味方に、一気の逃走劇を見せる構えだ。

 重賞3勝。足りないのはG1タイトルだけ。「(今回、G1の)両方とも勝つくらいの気持ち。年齢的にこの秋がラストチャンスになりそうだから。何でも来いという感じ」と師。善戦マン脱却へ、秋初戦からガチンコ勝負を臨む。【松田直樹】

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