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坂口厩舎を直撃!!小倉滞在の苦労とメリット聞く

2015/08/11 14:10 投稿

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<辻敦子の夏だ!!競馬だ!!>

 「夏だ!! 競馬だ!!」の今回は、大阪の辻敦子記者が初めての小倉をリポートする「初コク」。先輩記者から指令を受けた題材を潜入調査。前日輸送が主流の今、滞在競馬をするメリットやその苦労について、毎年小倉に滞在する坂口正則厩舎を突撃した。

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厩舎地区の取材に励む辻敦子記者

 小倉記念の滞在馬メイショウナルト、マローブルーを取材していた辻敦子は、大阪の伊嶋キャップから「滞在競馬を学べ」と指令を受けた。小倉競馬場に到着。取材をしている中で「昔はもっと馬がいたんだよ」と何度も聞いた。坂口厩舎にきて10年になる笠原厩務員は、開幕1週前から小倉に入り。「今年来た時に何頭きているかを聞いたら、関西で10頭だけだと言われて驚いた」と目を丸くしていた。

 今は前日輸送が主流。滞在している馬は格段に減った。ただ、滞在にこだわる厩舎もある。毎年小倉に滞在する坂口師に聞くと「2歳は直前に輸送しないようにしたい。小倉にもゲートはあるから。夏に何度も輸送すると、しんどくなるから10日くらい前に入れている」と説明。突然知らない場所に連れてこられ2、3日はその環境に慣れるのに時間がかかるのが2歳馬。最低でも1週間、周りの環境を見せることで気持ちを落ち着かせられるメリットがある。

 しかし調教環境は栗東に劣る。「小倉はダートコースしかないから」と坂口師。栗東でよく使われる坂路やプールが小倉にはない。逍遥馬道などもなく、厩舎地区からコースまでが近いこともあり、栗東で行うよりすぐ調教が終わってしまいがちだ。その分、負荷もかけられないため、栗東にいるときより角馬場で2周分多く乗ったり、運動することで補っている。

 滞在競馬は苦労もあるが、馬にとって暑い時期の直前輸送がないメリットもある。滞在馬の馬体重の増減やパドックでの雰囲気などにも注目して今週からの予想につなげていきたい。

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