2012/05/06

5:30 am

「テニミュ」をニコ動で配信することになった、ニコニコ動画5周年記念企画の一つとして。
6月17日(日)18:00~23:15
ミュージカル「テニスの王子様」
The Final Match立海First feat.四天宝寺
The Final Match立海Second feat.The Rivals
を一挙放送することになった。

すでに超会議で発表したのだが、
なんで5周年記念企画なのと言うのがやや分かりにくいかもしれないので、
少し解説しておきたい。
ニコニコ動画が発動したのは2006年12月、投稿動画サイトとしてスタートした。
ID登録者数は今でこそ、2600万人とものすごい数だけど、
始まった当時はあまり登録者がいなかったそうだ。
それが一気に伸びた理由の一つに「テニミュ」が在ったそうだ、空耳である。
ニコニコ動画にとってモニュメント投稿動画群の一つだ,
と言うのが周年記念企画たるゆえんだ。
これはもちろん僕の意見ではない、ニコニコ動画を作ってきた人たちの意見だ。

「テニミュ」の出演者に歌の上手でない人が何人かいて、
その人たちの歌詞が判然としないことに着目され、
空耳の歌詞を勝手につけられてしまった。
この歌詞のセンスが確かに面白かった。
あるときはBLになり、またエロになったり、お笑いになったり、
役者本人のキャラがネタになったり自由奔放な歌詞が散乱した。
歌の下手な人の歌詞だけでなくほぼ全員の歌の歌詞が標的になった。
盛り上がったのである。
この盛り上がりがニコニコ動画の推進力になった。

このあたりのことは、僕が今こうしてこのことを語っていることそのものが不思議な感じがする。
なぜなら、5年前には僕はニコニコ動画に上がっていた
「テニミュ」の空耳を削除要請する側にいたからである。

削除要請するかしないかは意見が分かれた記憶がある。
ニコニコ動画は「テニミュ」のプロモーションになっているような気がする、
と言う意見もあり、空耳動画が上がった直後には削除要請をしなかったと思う。
もちろんこれは、権利者からしたら許されることではないのだけど、
まあ舞台全体ではなく歌の部分だけの映像なので
アジャストの範囲と考えてもらいたい、と言う少数意見もあった。
そのうち、空耳が評判になってしまい、
そうなったら権利関係の当然の帰結として削除要請をすることになった。

「テニミュ」映像が非公式に流れていたと言う事実が
ニコニコ動画を大きく育てることに貢献し、
たぶんだけどその非公式「テニミュ」映像を見て
舞台を観に出かけた人たちも多くいただろうし、
大きくなったニコニコ動画が正式に許諾されて
ミュージカル「テニスの王子様」を配信できることになったことは、
今またその「テニミュ」を観て、
2ndシーズンの「テニミュ」を観に出かけてくれる人を
たくさん生み出すかもしれないと思う。
出来ればそうあってほしい、と、とっても思う。

そういうサイクルも加わって「テニミュ」は何時までもいつまでも生き続けるだろう。
こうした経緯をみると、僅か5年の間の出来事だが、
世の中って移り変わっていくんだなと思う。面白いですね。

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