ビュロ菊だより

<菊地成孔の日記 2023年2月23日 午前5時記す>

2023/02/23 10:00 投稿

コメント:38

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 「オール1の天使」

 

 

 モノンクルとぷにぷに電気が対バンをするというので行ってきた。「1人で(普通にチケットを買って)ライブに行く」こと自体がかなり久しぶりなのだが(20代は盛んに行っていたので)、結果として、久しぶりすぎるほどの久しぶりの嵐で目が回った。コインロッカーの小さいのを2つ使ってカバン(昔はリュックサックではなくアディダスのスポーツバッグだったが)とコートを押し込み、開演までの30分をコーラ飲みながらうだうだするのも久しぶりだし、そもそも僕がよくライブハウスを巡っていた頃、この土地はシネマライズですらなかった。

 

 風圧にも似た、ものすごく強いノスタルジーの力に抗しながらフロアの後ろの方に行くと、今日平均の中でも一番服装がダサいぐらいの男子2人組が終始楽しそうにぷにぷに電気とモノンクルの話をしていて、「モノンクルって最初はジャズだったんだよね。ガンダムの菊地成孔?って奴がプロデュースで、フリージャズやラテンジャズやってんだけど」と言ったのでマスクを深くかけ直したりしたのだが、そいつが握っていた缶ビールを派手に落として、床がびしょびしょになり、一瞬騒ぎになったので、その隙に乗じてささっと前方へ進む。<お洒落で可愛い女子>としか書きようがない人々が山のようにいて、ファッションンチェックをしているだけでも楽しかったが、ノスタルジーの風圧は上がるばかりで、台風の時に銚子市の犬吠埼燈台の下で吹き飛ばされる直前のリポーターのような心情になっていった。

 

 特に理由はないが、先にぷにぷに電気が出ると思い込んでいたら、ベースアンプの前に、角田君そっくりの人物が現れてチェックしだしたので「ええええええええ?」と思っていたら、すっかりお姉さんになっていたサラ太郎が現れてモノンクルのライブが始まった。

 

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コメント

ラジオデイズ聞きながら思い出したのですが(既出だったらすいません)、海外のYoutuberもサンダーボルトの画面内にあわせたBGMの編集に驚いていますね。自分も画面を見ながら演奏したのでは?と思っていました

https://www.youtube.com/watch?v=eMSQ2xqjX7Q

No.39 21ヶ月前
菊地成孔 菊地成孔
(著者)

>>39

 あれは本編は僕が貼り、世界水準にしておこうという思いはありましたね。あんなに爆発音が多い作品で、ちゃんと音楽が聞こえ、かつ劇的効果を上げるのは、作業していて面白かったですよ。今回の放送(?)はダイジェストらしいので、貼り直したかと思いますが。

No.40 21ヶ月前

>>38

ベースレスだと、菊地さんの返信を見て知りました…!
原作をジャズは全く知らない90歳の祖父が気に入っていて、施設へ差し入れに持っていくのですが私自身はちゃんと読んだことがないので。話を振っておきながら申し訳ございません。
ベースレス中々思い浮かびませんが、ドミ&JD・ベックはキーボードでベースの音色で弾いてるので違いますかね。遅ればせながらグラミーで見て「うわあこんな若手がいるんだ」と思い、よくよく調べてみると過去につべでがっつり見てて知ってました。
最近は、うわびっくりと思ったら、すでに過去に同じびっくりをしていたと思い出すことが多いです…。(クラックラックスもバンド名だけなんとなく覚えていてメンバーを改めて見てびっくりというのが2回ありました)
失礼ながら「菊地成孔は菊地秀行の弟」というのも、初めて知って驚いていたことを忘れて知ってまた驚くというのを過去にしてたと思います。ごめんなさい。

No.41 21ヶ月前
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