10月29日、母が他界した。

 

10月29日、母が他界した。

すい臓がんが発覚して4か月、あっという間だった。

老人性のがんの進行は何年もかかると思っていたが、すい臓がんは違った。

母は抗がん剤治療を拒否し、前のめりに死に向かうことを選択した。

見事な死に方だった。

最期を看取った妹の強い希望により、
親戚・知人を呼ばず、家族葬で母を送ることになった。

したがって、すでに葬式も初七日も済ませた。

悔やみの言葉もいらないし、香典なんかとんでもない。

香典返しがめんどくさいので、何もしないでほしい。

当然、喪中につきの断りは出さないから、年賀状は要りません。

母の潔い死によって、わしは新たな作品の着想を得た。

母の覚悟に報いるためには、
わしが立派な作品を世に出すことしかない。