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「やりたいサッカーには近づいているのに、自分のやりたいプレーからは遠ざかっているというジレンマ」を感じつつも、タイトルへの強い思いを抱いて戦う日々が続いている森岡亮太。ヴィッセル神戸に欠かせない存在へと成長を遂げる過程の中で歩む、道のりに迫る―。

[Jリーグサッカーキング10月号掲載]

■自分であって自分ではないような感覚

森岡選手は、先日のJ1リーグ2ndステージ第4節のガンバ大阪戦で、J1通算100試合出場を達成されました。プロ6年目のシーズンでのこの数字をどう受け止めていますか?

森岡 遅すぎましたね。そもそも、プロになった時は6年間も日本にいるとは思っていなかったと考えても、もっと早くに達成しなければいけなかった。というのも、僕は高校時代から漠然と「将来はバルセロナでプレーする」という夢があって。いや、もっと言うなら、プロのスタートはJリーグではなく、海外できっているはずだったんです(笑)