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「やりたいサッカーには近づいているのに、自分のやりたいプレーからは遠ざかっているというジレンマ」を感じつつも、タイトルへの強い思いを抱いて戦う日々が続いている森岡亮太。ヴィッセル神戸に欠かせない存在へと成長を遂げる過程の中で歩む、道のりに迫る―。

[Jリーグサッカーキング10月号掲載]

■最近は、よくも悪くも考えすぎかなという気もしている

　約束していた取材時間を前に、広報氏より「少しだけ遅れます」との一報が。聞けば今年の末に卒業を予定している大学の卒論づくりの情報集めにやや時間を要していると言う。

　そう。ヴィッセル神戸の『10』を背負い、主軸として活躍する森岡亮太は早稲田大学人間科学部ｅスクールの学生でもある。京都の久御山高を卒業後、プロサッカー選手としてのキャリアを歩き始めて６年目のシーズン。サッカーと学業を両立しながら、昨年には日本代表にも初選出された彼は今、どんなキャリアを築いているのか