文=元川悦子
3月の日本代表2連戦(23日=UAE戦、28日=タイ戦)を2-0、4-0の無失点で乗り切った日本代表。しかし、キャプテンマークを巻いた吉田麻也(サウサンプトン)が「無失点で終われたのは奇跡に近い」とタイ戦後に渋い表情で語った通り、完璧な守備には程遠い内容だったと言わざるを得ない。
その吉田と2戦連続でセンターバックコンビを組んだ森重真人(FC東京)も細かいミスが目立った。UAE戦では久保裕也(ヘント)の先制弾で1点をリードした前半20分、オマル・アブドゥラフマン(21番)とポジションチェンジして右サイドから中へ侵入してきたイスマイール・アルハマディ(15番)を真ん中でつかみ損ねて、アリ・マブフート(7番)に決定的スルーパスを通させてしまった。川島永嗣(メツ)のスーパーセーブに救われたものの、森重にとっては致命傷になりかねないプレーだった。
続くタイ戦は、開始8分の香川真
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