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近年、メディアでよく耳にするようになった肥満というワード。
または、肥満の病気であるメタボリックシンドロームという病気を聞いたことがない人はいないのでは?
「標準よりも脂肪が多いだけ!」
と肥満を甘く見ている人もいるのでは......。
実は、肥満は命を落とす可能性をはらむおそろしい病気なのです!
そもそも肥満の基準とは?
ひとくちに「肥満」と言っても、その基準はきっちりと定められています。
- BMI25以上
- ウエストが男性85cm以上、女性90cm以上
上記に該当する人は、医療機関で「肥満」と診断されます。
さらに、食事の欧米化により、2011年に上記ふたつの基準は残したまま、肥満症の診断基準が改訂されました。
具体的にいくつかピックアップすると、
- BMI35以上を高度肥満と認定
- 肥満症の診断の基準となる合併症として、新たに「肥満関連腎臓病」を追加
- 肥満が原因となりうる悪性疾患として、大腸がん、子宮内膜がん、胆道がん、乳がんを追加
- 皮下脂肪、内臓脂肪の区分けを見直し
という風に一新されています。
特筆すべきは、BMI35以上の高度肥満でしょうか。
この基準に該当した人には、医療機関での診察と治療を推奨されます。
また、肥満が原因となりうる疾患、合併症の適用範囲が見直されたことにより、肥満症と私たちの快適な生活にかかわる健康問題はより切っても切れない関係性を持つことになりました。
BMIって?
BMI(Body Mass Index)とは、身長を二乗した値に対する体重の比率を指します。
このBMIは、22が適正とされていますが、その理由は、男女ともBMI22となる体重が、もっとも高血圧や高脂血症などを発症するリスクが低いと言われているからです。
よって、BMI22が「標準値」と定められ、この数値よりも高ければ「肥満ぎみ・肥満」、低ければ「やせぎみ・やせ」と判断されます。
そして、特に肥満と判断されるのは、BMI25以上の場合です。
自分はもしかしたら肥満なのでは?と不安に思っている人は、ぜひ一度BMIの計算をしてみましょう。
肥満の原因と対策
ここからは、肥満の原因とその対策についてひとつずつ見ていきます。 自分の生活に取り入れやすいものから積極的に実践し、肥満解消に役立てましょう。
【原因1】 摂取カロリーが多い
肥満の最大の原因が摂取カロリーオーバーです。
人間は、1日寝ているだけでも男性では平均1500キロカロリー、女性で平均1200キロカロリーを消費します。
これが基礎代謝と呼ばれるものです。
基礎代謝は筋肉量によって変動しますが、これに1日の運動・活動によって消費するカロリーを加えれば、その人の1日の消費カロリーが計算できます。
この1日の消費カロリーと食事による摂取カロリーが同じ、あるいは消費カロリーが摂取カロリーを上回っていれば太ることはありません。
しかし現代は手軽にどんな食品も手に入り、外食やファストフードも一般化してきているので、摂取カロリーが消費カロリーを超えてしまうことはめずらしくないのです。
特に、グラムあたりのカロリー量が多い油、砂糖を多く含んだ料理やお菓子を少し食べるだけで、摂取カロリーは簡単に消費カロリーをオーバーしてしまいがちなので、食事のカロリーコントロールには十分注意しなければなりません。
もちろん、カロリーを多く摂りすぎた分は運動して消費すれば問題はありません。