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僕は、14歳の時に、部活でいじめに合いました。原因は、女子と仲がいいことでした。
そのとき、自分が甘いものを食べることで、ストレス発散をしていることに気がつきました。
食べて、食べて、食べて……の連続。
当時、173センチ、78キロ。
14歳の冬、いじめが始まった
中学二年生の冬、なんとなく、部活でひとりでいることが多くなったような気がした。
僕が、みんなが集まっている輪の方に行くと、避けられて、みんなはどこかへ行ってしまいます。
最初は「あれ?」と思うくらいでしたが、ペア練習のとき、誰も僕とペアを組んでくれなかったとき、これはいじめだと確信しました。
殴られたり、文句を言われたりするのなら、殴り返したり、言い返したりできましたが、完全に無視されるという状態でした。
しばらくそんな状況が続き、僕は部活を辞めたいと思ったのですが、父親が、バスケ部の先生と仲がよく、なかなか言い出せませんでした。
いじめられているなんて事実を言ったら、大きな問題になると思ったし、いじめられていることを「恥ずかしい」と思っていました。
気がつくと、両親がやっているドラッグストアで、お菓子を買い漁る日々が始まりました。
気がついたら10キロ太っていた
いじめは中学卒業まで続きました。
でも、三年間、部活は続けました。絶対に負けたくない!と思っていました。
高校受験は、僕を知らない人、いじめを受けていた僕を知らない人がいる街へ行こうと、県外受験をしました。
受験は、無事に合格。うれしかったです。
春から、すべてをリセットして、やり直せるーー。とても、楽しみでした。
とはいえ、中学卒業時、僕の体重は87キロと、一年間で10キロも増えていました。
引きこもりからの自主退学
前期は、悪くはない成績で乗り越えました。
後期が始まる前の三者面談で、担任の先生から「とても、よくがんばっている。後期もがんばれ」と言われました。
でもそのとき僕は、もう頑張りたくないと思ってしまったのです。
嫌なこと、辛いこと、味方のいない環境で、がんばることはもうできないと思いました。
後期が始まってから、一切学校にはいかなくなりました。
ひとり暮らしの部屋は、穏やかすぎるほど静かで、時間が止まってしまったようでした。
3か月、仕送りを使いこみ、食べては寝るだけの生活を繰り返しました。
一食あたり、3人分の量を食べました。唐揚げ弁当、トンカツ弁当、カツカレー、チキンバスケット……これを一食に食べられるくらいでした。
体重は、すぐに跳ね上がり、なんと103キロ。
そして高校二年の春、僕は学校をやめました。
肥満を自覚した大学生活
心はボロボロでしたが、高校は無事に卒業することができました。
うれしかった、というのが正直な感想です。
そして僕は、大学生になりました。
このとき、運命的な出会いをしたんです。
それがセッキーという友だちです。彼は、おとなしそうで、小柄な男でしたが、何と、体重を120キロから55キロまで落とした過去があったのです。
僕は驚きと憧れで、彼にアドバイスを求めました。「どうしたら痩せられるの?」と。
するとセッキーは、「夜中に、炭水化物を食べるのをやめればいいんだよ」と教えてくれました。
でも、「好きな食べ物はなんですか?」と聞かれたら、「ご飯!」と答えてしまいそうな自分にとって、これはなかなか難しいこと。
そんなとき、セッキーが「レコーディングダイエットって知ってる?」とある提案をしてくれたんです。
レコーディングダイエット
レコーディングダイエットは、簡単にいうと、食べたものをひたすらノートに書くというダイエット方法でした。