208307727c38d9911918cab45367592f295f3987
2015年8月から最強戦CHで配信されている「近代麻雀プレミアリーグ後期」の各節レポート


後期より月1回で2節を一気に生放送するシステムに変更した近代麻雀プレミアリーグ。今回の出場選手は前期から連続出場となる小林剛・鈴木達也・藤田晋・佐々木寿人、さらに後期より出場の村上淳・滝沢和典・鈴木たろう・和久津晶の8名となった。

第6節B卓は、起家より藤田・達也・村上・和久津の並びとなる。
dcc0020fa954157791229bd375a52a89dfcd75dd

立ち上がりは村上の1人テンパイ、藤田のピンフドラ1で静かに進んだ。

手がぶつかったのが東3局。和久津がpai_s_haku.jpgをポンしてホンイツへ進む中、まずテンパイを入れたのが西家の藤田だ。
76072af3c4e831732dc5f085fc65c25c14633a5c

5c53e62f5cd3d9f10fe54529fd0e171a6414a9a1

目下ボーダーラインの藤田、ここは着実にリードを広げたい。だが、メンゼンの打ち手たちが次々に追っかけてきた。

cea9672b094dd87b8762dd44c1ccc564db6aca28

37952959d3141ca127f182b879e23bf5eb89a46d

北家の達也がドラ切りで追っかけ。待ち枚数は決して多くないが、場にマンズが安いため勝算も十分ある待ちだ。

さらに親の村上もここに参戦。
0ad133cb790e1d8211c50d7ced22bf55962c19eb

b0123032228c52bbffd4b1618158877333b42f93

pai_s_8p.jpgを暗槓している村上は、最高の入り目で追っかけリーチをかける。トータル7位で崖っぷちの村上は何としてもアガリをモノにしたい。

だが、この勝負を制したのは最も待ちの多い藤田だった。
310b4c2f1cde772fa3a0651027891264027a5ed1

裏ドラも乗って満貫のツモアガリ。打点的にも大きいが、何より高い手が多い達也・村上とのリーチ合戦を制したのが何より嬉しかったに違いない。

続く東ラスは達也が満貫を決める。
d5dc5268a400fba927aa9b255440cf5b44a9f21c

e7b6bc5388c868af41b4c8087c26238d9fbe041a

2役ホンイツの満貫のツモアガリ。これで、藤田363 達也300 村上190 和久津147 という並びで南場へ突入した。

南2局。何としても大きなアガリを決めたい村上が、ドラ色であるマンズのホンイツで食い仕掛けるなか、最初のテンパイを入れたのは藤田だった。

737bde4d4b499c683401683dc2ac4bf20699bb7f

c3c09612e92a239470268363f80016d4c7df2fbe

役なしのリャンメン形だが、ここはヤミテンを選択する藤田。親の達也がまだメンゼンでいつリーチがかかっても不思議ではない状況、そして村上のマンズホンイツも安いとは到底思えない。アガリより守備を重視しての決断である。

が、直後、達也がpai_s_hatsu.jpgのポンテン。
22ec1c27226c460eeefb11f49bd2a3c5039b1f02

達也の手牌。
pai_s_6m.jpgpai_s_7m.jpgpai_s_8m.jpgpai_s_9m.jpgpai_s_9m.jpgpai_s_2p.jpgpai_s_4p.jpgpai_s_4s.jpgpai_s_5s.jpgpai_s_6s.jpg pai_s_hatsu.jpgpai_s_hatsu.jpgpai_r_hatsu.jpg ドラpai_s_7m.jpg

さらに村上も3フーロでテンパイを入れる。
1c2ac07f566eb1b61422a80e6ac4ed090169080d

村上の手牌
pai_s_4m.jpgpai_s_4m.jpgpai_s_ton.jpgpai_s_ton.jpg pai_r_8m.jpgpai_s_6m.jpgpai_s_7m.jpg pai_r_1m.jpgpai_s_2m.jpgpai_s_3m.jpg pai_s_haku.jpgpai_r_haku.jpgpai_s_haku.jpg ドラpai_s_7m.jpg

こうなると藤田も難しい選択を迫られる。ひとまず親の達也のリーチの脅威は消えたものの、村上の手は満貫級。藤田がマンズや達也に切りにくい牌を引けばオリざるをえない。

達也はこの直後、村上に切れないpai_s_3m.jpgを引いていったん回し、次にpai_s_5m.jpgを引いてカンpai_s_4m.jpg待ちでテンパイ復活。

達也の手牌。
pai_s_3m.jpgpai_s_5m.jpgpai_s_6m.jpgpai_s_7m.jpgpai_s_8m.jpgpai_s_9m.jpgpai_s_9m.jpgpai_s_4s.jpgpai_s_5s.jpgpai_s_6s.jpg pai_s_hatsu.jpgpai_s_hatsu.jpgpai_r_hatsu.jpg ドラpai_s_7m.jpg

再び3人テンパイとなったところで、藤田が値千金のアガリを決めた。
92a104b1e7284445bfa70d1b22b35b636deae410

a00ab4dfddaad21facd9fa23f7a7e0d65dd72065

村上の勝負手をぶつかることなく、達也の親も流す。途中、アガれないpai_s_7p.jpgを和久津に打たれるなど精神的にもキツい局だったが、最上の結果で局を進めたのである。

ラス前、いよいよ後がない村上だが、手牌はとてもアガれそうな形ではない。何とかチートイツでテンパイを目指したが、達也と和久津のリーチ合戦に追いつけず、達也がリーチ・pai_s_haku.jpg・ドラ1の6400を和久津から討ち取り、村上のトップは絶望的となる。

77abfd129a9031c89227a455a642d6cf5a9a9592

こうなると村上にできることは、倍満以上クラスの大物手を狙いつつ、できれば現状3着の和久津にトップをまくってもらい(あるいは藤田から直撃を取ってもらい、藤田のトップを阻止する)予選突破のボーダーを下げるしかない。
62721b73017ed15f31b50ebbcdf58d6958c97b97

たとえばこういうことである。
ee3fdbabd1d47e2965cb22df37d27eb6529d06ec

マンズの一色手を狙いつつ、アガリが厳しいとみるや他家への放銃を避けつつ、和久津のテンパイをアシストすることだ。現在、ラス目の和久津はテンパイすれば足止めを兼ねたリーチをかける可能性が高く、15巡目でリーチ宣言がされてない以上、ノーテンの可能性が高い。自力でテンパイできる保証はないので、村上にとってはまず和久津にテンパイを入れさせることが必要だ。ここで村上はpai_s_7s.jpgを抜いた。

これが和久津への絶妙なアシストになる。
2289d6f0357b9afbe8b6bb235f6b472a186288ea

64e95c525605df419b9764075df26806d0f0c820

これで和久津も形式テンパイを入れ最悪の結果は免れた。

さらに村上にもテンパイが入り、達也の1人ノーテンで流局。村上の驚異的な粘りが実を結んだ一局となった。
c010828df1456a80e703aa3b7fc1b1f559b3209f

村上の必死の粘りもあり、和久津の親は4本場まで続いた。だが、最後は藤田が達也からアガってトップを守って終了した。

第6節B卓結果
藤田+60.2 達也+8.3 村上-23.4 和久津-45.1

一時はボーダーラインまで後退していた藤田だったが、このトップによって再び予選突破がみえるポジションまで戻ってきた。
bc3496628c2302b5864071fb9591a567a3c68090

藤田「いや~、疲れましたね。全員の的になっているんで、対局中も常に『狙われてるんじゃないか』と思ってました」

この時点でのトータルスコアは以下の通りである。
304263e6cc5a0f7dbb7dc6445d48bf99978b8f2b

これで予選は各自半荘2回を残すのみ。果たして決勝へ進むのはどの4人か? 来月の配信もお楽しみに‼