委員長のカネポンです。

全日本プロ代表決定戦が終わった。
女子は井上美里の圧勝だったが、男子は大いにもつれ、結果、森下剛任(まさと)が優勝した。

さて、男子の中でひときわイケ面だったのが山田学武(やまだ まなぶ)。武がついても読みはマナブだ。プロに入ったばかりの若手で、3歳までサンフランシスコにいた男だ。
2f1e45b3d183877ef0edcda0770936fa5a1f5c6c

山田は決勝で倍満テンパイ「北」待ちから、待ちを変えた途端に「北」をツモってしまうという選択ミスがあったが、僕はそれは敗因ではなく結果論だと思う。
彼の敗因はそれではなく、もっと別のところにある。

下の画像は「予選」B卓の南3局の手牌だ。
3f4d54b634da5bb5a085a55fbb96e0f5ddaaeb0c

過去に鳳凰位を3連覇したこともある阿部孝則を相手に勝った試合だ。
しかしこの南3局、ドラ「発」ポンを鹿が、さらに塩原からリーチが入っている状況で
山田は「九」を切ればテンパイだがオリた。
ここはリーチして欲しかった。
五八は決してうすくは見えず、ここでマンガンクラスをアガればオーラスはかなりトップ濃厚だったろう。
(塩原は14ソウ、鹿は6ソウ単騎待ちだった)
リーチしていれば、リーチの塩原がすぐに「五」をつかみ5200以上のアガリだった。

二人に「九」が通っていないとはいえ、山田は「自分で決める」という感覚がなく、結果的に阿部がこの局クイタン1500をアガってくれたから良かったものの、鹿にツモられればオーラスかなり苦しかっただろう。
「保留の山田」は、結果的にこの予選をトップ通過する。

が、決勝でやはり同じ選択をするのだ。