216日読売社説は「GDPマイナス 足踏み脱却へ消費拡大がカギ」を掲げた。

 論点は多くあるので、消費拡大がカギの点を中心にみてみたい。

 「内閣府発表の2015年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比0・4%減、年率では1・4%減だった。マイナス成長は2四半期ぶりだ。主因は個人消費の低迷である。暖冬による冬物衣料などの売り上げの不振が響いた。輸出も新興国経済の低迷で0・9%減った。設備投資は、1・4%増と2期連続でプラスだった」と記した。

 これを読売新聞自身が自分の新聞で報じた内容と比較してみよう。

 賃金↓実質賃金(2015年)4年連続でマイナス

消費↓消費支出(15年12月)4か月連続でマイナス

生産↓鉱工業生産指数 2か月連続でマイナス

設備投資↓機械生産(15年11月)3か月ぶりの減少。

 消費の落ち込みを、「暖冬による冬物衣料などの売り上げの不振が