昨日のブログで、2001年米国同時多発テロの時に、その数か月前からCIAは大規模テロ攻撃が米国にあることを警告していたが、ブッシュ政権はこれを徹底的に無視したことを記した。

「何故、無視したか」これが最大の注目点である。

 この点に関して、私の『日米同盟の正体』から見てみたい。

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九・一一同時多発テロ前の米国の安全保障政策はどういうものであったか。

ソ連の崩壊によって米国は世界最強の軍事組織を確立した。しかし、一九九三年一月から二〇〇一年一月まで継続したクリントン大統領の政権は安全保障にさしたる関心を持っていない。米国は、せっかく築いた最強の軍事組織が弱体化する危険を持ち始めた。ここに九・一一同時多発テロが発生した。これによって、軍事行動をより積極的に行いうる環境が生まれた。では、最強の軍事組